2026/05/03 23:02

静かな気品が宿る小さな一品です。

十二代柿右衛門による、柿をモチーフとした香合。
手のひらに収まるほどのサイズでありながら、凛とした存在感があります。

柿の表面には、わずかな起伏が施され、やわらかな立体感を感じさせます。
柿の背後には青海波、蓋の緑には雷紋。
限られた小さなフォルムの中に、日本の伝統文様が丁寧に収められています。

香合という小さな蓋物は、焼成後にぴたりと合うよう仕上げる必要があり、
特にこのような小ぶりな作品ほど、高い技術が求められます。

昭和という時代の中で、伝統を守りながら技術を磨き続けた十二代。
その積み重ねが、この小さな作品にも確かに表れています。

飾るだけでも空間に静かな緊張感をもたらし、
手に取れば、長く受け継がれてきた美意識を感じていただけるかと思います。

日常の中にそっと置くことで、
空間の質を少しだけ引き上げてくれる存在です。

どうぞ、ご検討ください。