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九谷染付覗窓小皿5枚揃
¥27,500
直径11.5cm 高さ2.5cm 「覗窓」紋様とは平安時代は貴族しか使う事が許されなかった紋様です。 こちらの九谷は肌の色を追求した白地が陶工の技術を感じます。 九谷で藍色一色は珍しく1700年代には藍九谷が発見されておりますが詳細は未だに研究中。 こちらは幕末から明治時代頃に作られたものです。 取皿として使いやすいサイズで軽量に作られております。 絵柄が季節を問わないものですので旬の食材を添えて年間を通じてお楽しみいただけます。 爽やかな印象のブルーとホワイトにガラスの小鉢をのせてフルーツやコーヒーゼリーを盛り付けるのも素敵です。 和洋中問わずに様々な料理に調和する小皿。 毎日気軽に使える時代物としてお薦め致します。
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伊万里赤絵小皿6枚揃
¥16,500
直径11.5cm 高さ2.5cm 江戸幕末期 外側に入(ニュウ)が生じているものがございますが使用上問題ございません。 入(ニュウ)がある商品の為、価格に反映(お求めやすく)させていただきました。 絵柄は香道。 南国風の絵付が不思議な感覚です。 ピンク色に見える箇所は細い朱色の線描きで目の錯覚を利用している絵師の技。 こちらをテーブルに並べられると、お花が咲いたような華やかさがあります。 同じ絵柄で蓋物や7寸皿、猪口に向付、なます皿と一式で入荷した後にそれぞれ5〜6枚(組)で販売しております。 猪口や蓋物、ご覧の小皿は日本料理屋さんにもご購入いただき現在もご愛用いただいております。 春夏秋冬問わずに使える器として好まれております。 こちらの小皿でしたら上にガラスの小鉢を添えてデザートやスイーツを盛り付けても彩豊かで心弾む楽しい時間を楽しめます。 6枚組になった理由はご家族の人数分4枚ご希望の方がおりましたので6枚組となりました。 1枚は飾られてもOK 食卓に華やかさをプラスしてください。
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伊万里陽刻獅子小皿2枚
¥17,600
直径12.2cm×高さ2.4cm 江戸幕末期ー明治期 とても薄い小皿2枚組です。 陽刻の凹凸で陰影がもたらす美しさをご堪能いただけます。 中央には獅子が描かれており染付の呉須もコバルトブルーの発色が美しい時代物です。 画像でご覧いただきたい箇所として表から見た場合に裏の絵付けが透けて見える程の薄さであることをご確認ください。 とても軽量で上品な小皿です。 ご新婚の方やご夫婦の記念に最適として贈り物にも最適な気の利いた小皿2枚組。 取皿として手前に添えて毎日の食事に潤いを与えてくれるアイテムとも言えます。 伊万里と表記しましたが平戸焼に近い作風の為、伊万里でも平戸焼としてご案内させていただきます。 肌の白さから献上品を作られていた平戸焼としてご覧いただいたほうが蒐集歴の長い方でしたらご納得いただけます。 中央に透明ガラスの器をのせて旬の果物を添えても美しくまとまります。 コースターのように使用されてみても面白いかもしれません。 日常的に使える時代物の中でも上質な雰囲気が味わえる小皿です。 大変申し訳ございませんがバラ売りは受け付けておりません。予め、ご了承ください。
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平戸鶴山水画向付 小鉢 5客
¥16,500
SOLD OUT
サイズ:直径12cm×高さ4.7cm 平戸焼 明治時代 肌の白さを極めた平戸焼きの小鉢です。 小皿に深みをもたせた形状で使いやすい大きさです。 山水画に月(太陽?)が登り鶴が2羽羽ばたいている図柄です。 静寂な日本古来からの風景に金彩を添えて明るさをもたらしている小さな絵画のような器。 山水・月の縁取りに金。 鶴は金に縁取りが朱色。 藍色・朱色・金色の3色を見事なバランス感覚で描き上げた控えめな日本画です。 大きさからも使いやすいので気に入っていただけます。 毎日気軽に使用したい方にお薦めです。 側面にはさりげなく山が絵となって描かれております。 口の広がりがある小鉢をお探しでしたらこちらは的確かと思います。 ご検討くださいませ。
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古伊万里赤絵松竹梅鳥図小皿1枚
¥53,900
直径12cm×高さ2.5cm 初期伊万里に近い古伊万里 江戸初期-中期 貴重なお品です。 縦に面分けされた構図はこの後の幕末期頃まで描かれているものがあります。 こちらの図柄で幕末期ぐらいのものをご覧になられた方もおらてるかと思いますが、これほど古いお品物は滅多にございません。 伊万里焼が日本で誕生してから間も無くして赤絵が主流になった頃の作。 素朴な日本の風景が当時の空気さえも伝わります。 梅には小鳥が飛び、竹には正面から見た鳥、松の枝には雛が3羽。 呉須の藍色も薄らとした程よく控えめな色彩で朱色は主張し過ぎない程に鮮やかです。 金も用いられていることから当時の大名家の発注品です。 1mm程高台が並行ではないのでぐらつきますが、そこが江戸初期-中期の味わい。 蒐集歴の長い方は勿論、初心者の方で間違いなく飽きのこないものをお探しでしたらご覧の小皿をお薦め致します。 使わない時は小さな飾り皿としてお部屋に添えてください。 豊かな空間演出に♪
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伊万里赤絵花鳥紋様小皿5枚
¥55,000
直径11.5cm 高さ2.2cm 江戸幕末期 華やかな伊万里の色彩に金彩で鳥が描かれた小皿。 高台の凹凸が無い珍しい形状です。 手にした際、皿の縁に指が収まる造りで非常にしっくりと手・指に馴染みます。 肌の質感も柔らかく使い心地の良い小皿です。 無傷で5枚現存。 金彩のスレもほぼなく非常に保存状態が良い逸品です。 重ねた際に皿の縁の丸いフォルムに癒されます。 日常的に使いやすいサイズです。 汁物にも適した形状は縁の立ち上がりがゆったりと包み込むような曲線を描いております。 魚の煮付けを盛り付けてもOK スイーツ類ですと例えばプリンのように上から蜜をかける食べ物にも向いております。 取皿、刺身用の醤油皿、或いは煮物や蓋物に盛り付けるには少々大袈裟のように感じる食材を気軽に添えられる小皿としてご案内致します。 絵柄も花鳥紋様と四季を問わずお使い頂けます。 呉須の濃淡を上手に色分けした絵師による絵付けは伊万里を代表する藍色と朱色を巧みに使い分けて表情豊かな世界観をもたらしております。 パッと見た際に目に入るのはデフォルメされた金の鳥です。 その周りに実り多きと願う植物が描かれておりますが、おそらくこちらは鳳凰の尾ではないかと想像しております。 身近な鳥の背後に敢えて鳳凰を表す孔雀の羽を描く事により、これから小鳥が大きく育つ様を描いているようにも見受けられます。 そして縁には濃い藍色に添えられた朱色と呉須の色彩を薄くした淡いブルーに金彩で雲のような唐草紋様が施され西洋の額縁のような役割を果たしております。 この金彩があるのと無いのでは皿全体の雰囲気が全く異なるものになります。 絵付けの段階から三等分化された構図を上手く活かした絵柄。 それらに伴うように外側の縁にも雲と鍋島で良く見られる絵付けの宝づくし紋様が描かれております。 どこを見ても曲線美を意識した小皿。 お気に召していただけるお品物です。ご検討ください。
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平戸山水輪花小皿5枚
¥33,000
直径12cm×高さ3.5cm 江戸幕末期ー明治時代 丸皿に見えますが、縁取りされた輪花の小皿です。 呉須の色も濃く、描き方も1本の線にグッと力を込めて描いており、まるでサインペンで描いたような画風です。 呉須を大胆に重ね塗りして黒に近い色彩まで近づけている絵師の作風は、当時は新鮮な目で見られていたと思います。 松に滝、そして三角の木々。 雲の向こう側の空は更に線で濃く描かれて奥行きを感じさせます。 裏の窯印も独特ですね。 この頃の伊万里や平戸には数多くの窯が栄えていたので、それぞれの窯の見分け方として印を描いていたと思われます。 まだ作家のような名前を書く時代ではなかった為、このような印が添えられているものと時々遭遇されるかと思います。 この時代の方にしてみると図解化されたような窯印で賢さと強いこだわりもあった主人のような気がしてなりません。 実際に手に取ると、親指が皿の内側にすんなり収まる丸いカーブが魅力的な形状をしており、扱いやすさにもこだわった逸品だとご理解頂けると思います。 土も柔らかいものを使用しているようですが、それにしては貫入が見当たらないのが驚くべき部分です。 無傷で残った小皿からは、次の次の次の、そのまた次の世代へと繋がるように願いを込めて作られた石のような強度と共に柔軟な形状とこだわりぬいた描き方を堪能出来る素晴らしい時代の産物です。 松や木々にお汁書きされた淡い呉須の色で全体が上手い具合に整えられている事に気がつくと、日々使用されていくうちにドンドン愛着が湧いてくる、そんな小皿です。 見栄えこそ控えめですが、お薦めの小皿です。
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九谷桜文様小皿5枚
¥27,500
直径12cm×高さ2.5cm 明治時代 ピンク色の発色に成功した頃の時代として明治時代としました。 中央の桜を渋い朱色で描き、その周りに水色・白・朱色、そしてピンク色の桜が贅沢に描かれております。 丸い更に対して大きく縁取りのように桜型で覆われており、その周りを九谷の代表色、緑色でぐるりと囲ってあります。 中央の桜に身を見張り、そしてその上に料理を添えると、白い桜型が料理を引き立てる構図となっています。 実にオシャレな作風を当時の絵師はどのようなアイディアから生み出したのか?考えると、今よりも情報量の少ない中で自然との対話から生まれた描き方であった事は想像できます。 美しさの追求と共に、当時の九谷焼が誇る献上品に値する技術は陶工達の日々の生活の中から生み出されていたと考えると、とても洒落た目線を持った人でなければ作れなかったはずです。 そして皿の外側を見ると桜吹雪が丁寧に描かれております。 朱色で桜の花びらを描いた上から薄いお汁書きで濃淡のある色が乗せられております。 春風にのって舞い散る桜吹雪が江戸から続く粋な計らいを演出しておりますね。 銘に九谷久香堂とあります。 それぞれの窯元の銘かと思いますが、こちらは現代でも断言できないのでご了承ください。 残念な部分は磁器ではございますが、柔らかい土を使用しているようで貫入が所々見受けられます。 こちらは使用上問題ございません。 金継ぎを施すまでもないニュウの為、このままご使用になって頂ける方にお願いしたいと思います。 使っていくうちに時代事に生じる貫入は増えるかと思いますが、これも時代物の沙汰である事にご理解が頂ける蒐集家の元へ納めさせて頂きたく存じます。 言葉の通り「食卓を彩る」小皿です。 取り皿としてテーブルに添えて頂けましたら、その華やかさに毎日が楽しくなります。 5枚組でお願い致します。
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伊万里赤絵唐獅子牡丹宝巻物紋様小皿5枚
¥15,400
直径12cm 高さ2.4cm 江戸幕末期 5枚揃い 取り皿としてテーブルに添えて華やかさを演出 唐獅子牡丹宝巻物 唐獅子とは中国から伝わる空想の生き物で獅子の髪に寄生する虫を追い払う成分を発しているのが牡丹の花とされている事から唐獅子と牡丹は一緒に描かれていることが多く互いを活かす役割があるという意味が込められております。 勇ましい獅子に寄り添うように咲く牡丹との関係を見つめてみてください。 そして、こちらの小皿には巻物が描かれております。 巻物は宝づくし紋様にも登場するモチーフです。 皆様に馴染み深いところで正月の御重でお馴染みの伊達巻も巻物が由来です。 勉学や知識を得るという意味で巻物は宝に分類されております。 学問、知恵・知識は個々人の宝となります。 唐獅子牡丹に巻物が描かれた小皿は様々な角度から見つめると、とても有難い逸品である事にお気づきになられるかと思います。 色彩も艶やかに伊万里を代表する朱色と藍色が互いを引き立て合いながら構図が組まれております。 さりげなく日常でお使いいただきながら、フッとした瞬間に縁起の良さを愛てください。 古から伝わる大切な教えが詰まった小さな皿です。 絵柄の意味がわかるとお使いになられる度に多忙な日々の中で少し立ち止まって愛でるゆとりも生まれます。 現代社会に生きる我々としては日常気軽にオシャレに使える器という目線で選びがちですが、もう少し落とし込んだ所で器をお選びになられますと喜びも倍増致します。 美しさの中に知恵が潜む。 お祝い事の贈り物としても最適な絵柄です。
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古絵唐津小皿
¥550,000
古唐津皿 安土桃山時代 直径12.4cm 高さ3.5cm前後 戦国時代に栄えた茶の湯の世界は皆様の存じ上げておられる通りでございます。 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、秀吉公が朝鮮出兵を命じた(天正20年/1592)際に朝鮮の陶工が日本に渡り、当店で申し上げる初期伊万里の誕生に繋がる訳でございますが、その磁器が日本で誕生するまでは陶器と漆器のみが主流でした。 磁器の誕生と共に横に置い寄られた陶器の中には荒く扱われた物が殆どだったかと想像するように、古唐津と申せば陶片を繋ぎ合わせた物が今では殆どです。 新しいもの好きの日本人は唐への憧れも強く、それ以降は磁器に目が向いていたかと思います。 ご紹介しております古唐津は絵唐津とも称します。 筆で描いたのしょうでか? 枝のような物に顔料を付けてなぞるように勢い任せに描いたのでしょうか? 器の控えめな静寂さの中に、勢いを生み出した線には当時の活気さえも感じます。 縁に下地に朱色の漆・上にマットがかった金彩にて一部修復が施されております。 こちらの修復跡も、おそらく、ここ100年-200年の間に施されたものと思われ、古唐津の肌に馴染んでおります。 使用する旅に肌のしっとりとした質感に変化が生まれる陶器は、この先も使い続けて頂きたい「育てる器」です。 既に安土桃山時代から江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と時を刻みましたので、今の唐津とは比べ物にならない程の仕上がりが見受けられます。 真面目な物を目利きの方に所有して頂けましたら幸いです。
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<バラ売り>明治九谷三十六歌仙皿 1枚
¥16,500
直径12.5cm 高さ3cm 明治時代 九谷焼 三十六歌仙 こちらは1枚の価格になります 小さな緑色の点々に至るまで細かく手作業で作られた器は近くから見ても遠目で御覧頂いても『圧巻』の作 元々は蓋物・猪口、向付等、それぞれ20客揃いだったものをバラ売り致しておりました。 ご覧の丸皿と角皿が残り僅かとなりましたが、こちらで全て販売終了となります。 三十六歌仙の中でも代表格である小野小町が正面向かって右側に俯き加減が平安時代の女性らしく描かれております。 カルタがお好きな方や平安時代の文化に憧れる方、九谷の細部までこだわり抜いた技法尽くしを蒐集されておられる方や日本料理屋さんと様々な方の元へ納まりました。 皆様から大変喜ばれているお品物で手元に残しておいた猪口もお声がかかり全て完売です。 皿は移転の際に一度掲載を取りやめて撮影用に貸し出しも行いました。 明治時代の九谷の歴史として今後も各ご家庭で受け継がれていかれることを願います。 使い方は皆様それぞれです。 小皿なので気軽に他の皿と同様に使えると人気です。 丸い皿で今でも作られているサイズですので収納する際にも困りません。 万が一割れてしまっても、こちらの小皿でしたら金継ぎも馴染みやすいので、その際には修理に出してください。 又、入荷当時は破片になって粉々になっていたものも箸置きとして作り替えたものを販売しておりましたが、そちらもお陰様で都内の高級料理屋さん(洋食)へ納まりました。 日本各地の目利きの元で輝き続けている明治九谷三十六歌仙。 在庫のあるうちにご検討ください。
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小溝山上窯 唐津青手(呼び継ぎ)よびつぎ小皿 no.02
¥23,100
直径(約)10.2cm×高さ3cm 江戸初期 時代保証 重ね焼きの跡が残る部分から江戸初期の作と当方では考えております。 重ね焼きの跡は主に古伊万里以降に多く見られることから判断しております。 釉薬のハネが表にある味わい深い小皿です。 ご使用になられる際には、時々で構いませんので米のとぎ汁に一夜漬けしていただけますと土の粒子同士が付着し、より強度が増して長く使用する事が可能です。 陶器のメンテナンス方法として、他の陶器でも米のとぎ汁は有効です。 こちらの、よびつぎの跡は発掘時の物。 わかりやすく歴史のご説明をしますと、豊臣秀吉公の時代に遡ります。 大陸から「磁器」の生産方法が日本に伝わり(当時の陶工が日本に渡り‥‥言葉濁しております)現在の有田にて伊万里焼を作ります。 それが初期伊万里とされる1600年代初頭の江戸初期。 昔から新しいもの好きの島国、日本では磁器の白い肌と呉須による藍色の絵付けに魅了されます。 それまで使用していたものはご覧の唐津をはじめとする「陶器」と漆器が主流でした。 それまで見た事もない磁器が献上され、やがて江戸の後期には日本全国に船で磁器が行き渡ります。 それと同時に陶器を、おそらく野暮ったく感じたのでしょう。それまで使用していたものが破棄される事に繋がり、それが現在も発掘されております。 茶人の間で広がった侘び寂びの文化と共に新しいもの好きの日本人。 いつの時代も同じ事を辿る訳ですが明治維新後からの急激な変化の中、大正-昭和と戦時をのりこえ、改めて日本国土の様々な事が見直され、こうして、発掘されて、今現在は希の元にございます。 釉薬等も時代毎に変化するのですが、陶器は使い毎に艶やかになる特徴を秘めております。 小皿としてお使いになられるのは勿論。 盃としてもご愛用いただけます。 これからも益々色艶輝く小皿に仕上げてください。 ご興味ございましたら貴重な1枚をお手元へ。 *呼び継ぎとは=金繕いの技法の一種で割れた器の破片が一部足りない場合、他器の破片を利用して埋めたもの
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権現谷窯 唐津青手(呼び継ぎ)よびつぎ小皿 no.01
¥23,100
直径(約)10.2cm×高さ3cm 江戸初期 時代保証 重ね焼きの跡が残る部分から江戸初期の作と当方では考えております。 重ね焼きの跡は主に古伊万里以降に多く見られることから判断しております。 釉薬のハネが表にある味わい深い小皿です。 ご使用になられる際には、時々で構いませんので米のとぎ汁に一夜漬けしていただけますと土の粒子同士が付着し、より強度が増して長く使用する事が可能です。 陶器のメンテナンス方法として、他の陶器でも米のとぎ汁は有効です。 こちらの、よびつぎの跡は発掘時の物。 わかりやすく歴史のご説明をしますと、豊臣秀吉公の時代に遡ります。 大陸から「磁器」の生産方法が日本に伝わり(当時の陶工が日本に渡り‥‥言葉濁しております)現在の有田にて伊万里焼を作ります。 それが初期伊万里とされる1600年代初頭の江戸初期。 昔から新しいもの好きの島国、日本では磁器の白い肌と呉須による藍色の絵付けに魅了されます。 それまで使用していたものはご覧の唐津をはじめとする「陶器」と漆器が主流でした。 それまで見た事もない磁器が献上され、やがて江戸の後期には日本全国に船で磁器が行き渡ります。 それと同時に陶器を、おそらく野暮ったく感じたのでしょう。それまで使用していたものが破棄される事に繋がり、それが現在も発掘されております。 茶人の間で広がった侘び寂びの文化と共に新しいもの好きの日本人。 いつの時代も同じ事を辿る訳ですが明治維新後からの急激な変化の中、大正-昭和と戦時をのりこえ、改めて日本国土の様々な事が見直され、こうして、発掘されて、今現在は希の元にございます。 釉薬等も時代毎に変化するのですが、陶器は使い毎に艶やかになる特徴を秘めております。 小皿としてお使いになられるのは勿論。 盃としてもご愛用いただけます。 これからも益々色艶輝く小皿に仕上げてください。 ご興味ございましたら貴重な1枚をお手元へ。 *呼び継ぎとは=金繕いの技法の一種で割れた器の破片が一部足りない場合、他器の破片を利用して埋めたもの
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小森谷窯 唐津青手(呼び継ぎ)よびつぎ小皿 no.09
¥27,500
直径(約)10.3cm×11.7cm 高さ3cm 江戸初期 時代保証 窯で焼き締める際に灰が舞い、付着した灰かぶりの大きな凸がポイントです。 当時の窯は現在の窯とは異なり、高温に達した際に窯の中で灰が上昇し、それらが舞い散り、焼いている器に付着しておりました。 灰かぶりは江戸から明治まで見られる物で、傷としてはカウントされません。 古美術・骨董品を蒐集される際には、むしろ、それらが味わいであり景色である事をご理解ください。 又、余談となりますが、釉薬がハネていたりする物も傷とカウントされません。 こちらは両サイドによびつぎされた唐津の陶片も同時代の物。 江戸初期ぐらいに直された小皿です。 生漆箇所は今回新たに修理し直しました。 ご使用になられる際には、時々で構いませんので米のとぎ汁に一夜漬けして頂けると、土の粒子がくっつき、より強度が増して長く使用する事が可能です。 陶器のメンテナンス方法として、他の陶器でも米のとぎ汁は有効です。 わかりやすく歴史のご説明をしますと、豊臣秀吉公の時代に遡ります。 大陸から「磁器」の生産方法が日本に伝わり(当時の陶工が日本に渡り‥‥言葉濁しております)現在の有田にて伊万里焼を作ります。 それが初期伊万里とされる1600年代初頭の江戸初期。 昔から新しいもの好きの島国、日本では磁器の白い肌と呉須による藍色の絵付けに魅了されます。 それまで使用していたものはご覧の唐津をはじめとする「陶器」と漆器が主流でした。 それまで見た事もない磁器が献上され、やがて江戸の後期には日本全国に船で磁器が行き渡ります。 それと同時に陶器を、おそらく野暮ったく感じたのでしょう。それまで使用していたものが破棄される事に繋がり、それが現在も発掘されております。 茶人の間で広がった侘び寂びの文化と共に新しいもの好きの日本人。 いつの時代も同じ事を辿る訳ですが明治維新後からの急激な変化の中、大正-昭和と戦時をのりこえ、改めて日本国土の様々な事が見直され、こうして、発掘されて、今現在は希の元にございます。 釉薬等も時代毎に変化するのですが、陶器は使い毎に艶やかになる特徴を秘めております。 小皿としてお使いになられるのは勿論。 盃としてもご愛用いただけます。 これからも益々色艶輝く小皿に仕上げてください。 ご興味ございましたら貴重な1枚をお手元へ。 *呼び継ぎとは=金繕いの技法の一種で割れた器の破片が一部足りない場合、他器の破片を利用して埋めたもの
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錆谷窯 唐津木灰釉(呼び継ぎ)よびつぎ小皿 no.11
¥22,000
直径(約)10.7cm 高さ3.4cm 江戸初期 時代保証 窯で焼き締める際に灰が舞い、付着した灰かぶりの大きな凸がポイントです。 当時の窯は現在の窯とは異なり、高温に達した際に窯の中で灰が上昇し、それらが舞い散り、焼いている器に付着しておりました。 灰かぶりは江戸から明治まで見られる物で、傷としてはカウントされません。 古美術・骨董品を蒐集される際には、むしろ、それらが味わいであり景色である事をご理解ください。 又、余談となりますが、釉薬がハネていたりする物も傷とカウントされません。 こちらは両サイドによびつぎされた唐津の陶片も同時代の物。 江戸初期ぐらいに直された小皿です。 生漆箇所は今回新たに修理し直しました。 ご使用になられる際には、時々で構いませんので米のとぎ汁に一夜漬けして頂けると、土の粒子がくっつき、より強度が増して長く使用する事が可能です。 陶器のメンテナンス方法として、他の陶器でも米のとぎ汁は有効です。 わかりやすく歴史のご説明をしますと、豊臣秀吉公の時代に遡ります。 大陸から「磁器」の生産方法が日本に伝わり(当時の陶工が日本に渡り‥‥言葉濁しております)現在の有田にて伊万里焼を作ります。 それが初期伊万里とされる1600年代初頭の江戸初期。 昔から新しいもの好きの島国、日本では磁器の白い肌と呉須による藍色の絵付けに魅了されます。 それまで使用していたものはご覧の唐津をはじめとする「陶器」と漆器が主流でした。 それまで見た事もない磁器が献上され、やがて江戸の後期には日本全国に船で磁器が行き渡ります。 それと同時に陶器を、おそらく野暮ったく感じたのでしょう。それまで使用していたものが破棄される事に繋がり、それが現在も発掘されております。 茶人の間で広がった侘び寂びの文化と共に新しいもの好きの日本人。 いつの時代も同じ事を辿る訳ですが明治維新後からの急激な変化の中、大正-昭和と戦時をのりこえ、改めて日本国土の様々な事が見直され、こうして、発掘されて、今現在は希の元にございます。 釉薬等も時代毎に変化するのですが、陶器は使い毎に艶やかになる特徴を秘めております。 小皿としてお使いになられるのは勿論。 盃としてもご愛用いただけます。 これからも益々色艶輝く小皿に仕上げてください。 ご興味ございましたら貴重な1枚をお手元へ。 *呼び継ぎとは=金繕いの技法の一種で割れた器の破片が一部足りない場合、他器の破片を利用して埋めたもの
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九谷葉紋様小皿5枚
¥55,000
直径12cm×高さ2.5cm 明治期 絵:シダ類=維管束植物のうち胞子による繁殖を行う段階にある植物の総称。 *九谷焼は現在も研究段階にあるやきものです。 九谷の代表色、黄・紫・緑で画面いっぱいに元気よく描かれた植物。 小皿として嬉しい控えめな印象を与える葉紋様は食材を引き立ててくれます。 四季折々、旬の食材を少量添えて年間を通じてお楽しみください。 南国を感じさせる葉はシダ類。子孫繁栄の意味合いも込められていそうです。 虫食いの跡を敢えて描く部分が日本人の侘び寂びの心を感じさせてくれます。 背景が黄色なので華やかさがあり、緑と紫で表裏を描いた葉はとても細い線画によるもの。 料理の際に下に葉を敷いて持て成す食事を想像してみてください。 そのような要領でお使いいただけると料理も楽しくなってきます。 取皿としてテーブルに並べておくだけでもアクセントとなる小皿。 黄色の発色に成功した九谷の色。 他のやきもので黄色を探すとなりますと瀬戸等もございますが、やはり代表は九谷です。 現在作られている九谷焼も過去の献上品であった歴史を踏まえて、とても丁寧な作りが多く高級品というイメージを保っております。 ご覧の小皿は手描きによる古の絵師による作。 どこか歪んだ姿も温かみを感じます。 時間を忘れ愛でる器としてもお薦めです。 裏が角福の印。 高台の内側にも黄色を施す凝った作りが粋な逸品です。 現代の九谷を律した姿とすると、こちらは少々横に姿勢を崩したような印象で人間味のある器とでも申しましょうか、使うごとに愛着が湧く器です。 1枚ずるにバラしてしまうには惜しい程、無傷で残っておりますので5枚まとめてご検討ください。 九谷焼=石川県 日本海側の絵師が南国の絵柄を描く場面を想像してみてください。 過去にも大聖寺焼でハイビスカスが描かれた幕末の7寸皿も当方で販売した事がございます。どこか想像しながら描いたのではないか?と思えるぶっきらぼうな描き方が味わい深いです。 日本では象を想像して描いた日本画も存在します。 絵師は今でいうスケッチを筆で行なっていた訳ですが、描き慣れたモチーフと想像や聞いた情報を元に描いた作品も実際にございます。 九谷焼は大名家に献上品を納める窯です。 きっと特別発注でもあったのでしょう。 シダを発注するとは‥‥もしかしたらバナナの木の葉かもしれません。 ご注文お待ち申し上げます。
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伊万里赤絵太明成化年製小皿2枚
¥5,500
直径11cm×高さ2cm 幕末明治期 2枚組 縁の立ち上がりが90度まではいきませんが直角で汁物対応の小皿です。 おめでたい八角・紅白デザイン。 朱色に中央は金色の花が添えられており非常に華やかです。 中央は雲になんの鳥でしょうか?想像が膨らむ見込みの図。 ちょっとした和菓子を添えても華やかですし料理を添えても洒落てます。 外側の縁も均等に描かれた紋様が粋です。 ぐるりと一周、一筆書きです。 絵師の技が光る小皿。 透明のガラスの器を添えても素敵です。 2枚組(バラ売りNG) ご夫婦の記念に♪ おひとり様でも2枚あると使い分けに便利なアイテムとなります。 そして日常的に使えるサイズで収納場所にも困らない小皿です。 今、お使いの小皿に重ねて収納してください。 どのご家庭にも1枚は必ずある小皿サイズなのでプレゼントにもちょうど良いです。
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大聖寺伊万里九谷赤絵鶯紋様小皿5枚
¥38,500
直径11cm×高さ2cm 幕末-明治時代 正面右下の花の絵付けをご覧ください。 一見、伊万里焼に見えますが右下の花の描き方と色彩により九谷の絵付けという事が伝わります。 大聖寺焼に通じる伊万里と九谷の特徴を上手に落とし込んだ作風です。 春の日差しが降り注ぐ広大な自然を雅に描いた小皿。 太陽の周囲には唐草紋様が金彩で描かれており優雅な春の日差しを上手に表現されています。 それぞれに鶯(うぐいす)が梅の木を目指して羽ばたいている一瞬を捉えた風景が描かれております。梅の木も手慣れた筆遣いで呉須一色でサラリと描かれており、敢えて梅の花に色をつけていない表現力が粋です。 呉須の線画で肌の白を活かして描かれている梅の花。良く見ると弁には金彩が施されております。 細部までこだわり抜いた表現力があるからこそ全体的に穏やかにゆったりとした雰囲気で仕上げられた手本のような絵付けです。 パッと見た際の印象が雅である程、細部にわたり細やかな筆遣いと巧みな表現力、デザインセンスが秘められているものです。 裏面にも朱色による線画の雲と緑色の花を描くこだわりが使う方への配慮を感じます。 当時は時代の変化も激しい時代だったと想像します。その中でも大切な事柄や物事、技術・技法へのこだわりが詰められ、込められた小皿です。 日本の春を雅で穏やかに仕上げた素晴らしい小皿。 使う方々が嬉しくなるようにと当時の陶工、絵師による配慮を感じ取れます。 伝承された日本美術の技術・技法が最大限に活かされた小さな美術品ともいえます。 使う毎に愛着も増していかれる、そんな可愛らしい蒐集品となります。 直径11cmと小さめで豆皿に近いサイズでそれほど厚みもなく平たい印象です。 少量の料理を添えたり調味料用小皿として最適なサイズです。 小皿としては勿論、箸置き代わりにもご使用いただけます。 このような絵皿を日常的にご愛用いただけましたら古いもので受け継がれてきた意味が少しずつご理解いただけるかと思います。 1枚ずつとても軽いのでチョコレートやおやつを取り出して添えるのにちょうど良い小皿です。 *レターパックでもお送りできるサイズですが万が一を考慮してヤマト便でご発送させてください。
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<歴史>戦時中の白磁無地 no.10 小皿(キャンドル無し)
¥1,320
直径8cm×高さ2cm <キャンドル無し商品です> *以下、キャンドル有りの説明文になりますが時代背景の認識として同じ文章でご案内させていただきます。 こちらの商品は歴史的な背景を色濃くお伝えしたく長文となりますが、お付き合いください。 昭和15年7月7日に実施された「奢侈品等製造販売制限規則/七・七禁令」をご存知でしょうか? 「贅沢は敵だ」のスローガンをお聞きになれば日本国で育ち、教育を受けた方々でしたらお分かりになるかと思います。 禁令を機に食物・装飾・芸能・芸術と凡ゆるジャンルへの検閲が強化された年でした。 戦火の日本国内では様々な表現を禁止されていた歴史があり芸術・美術の分野にもその波は色濃く及んでおりました。 その後「贅沢」という言葉さえ消えた日本では昭和17年に「欲しがりません勝つまでは」と戦争の泥沼化を最も庶民に伝わる言葉として広がり、戦時中の生活はどこの家庭も逼迫していたのを念頭にご一読ください。 色・柄を禁止されたその当時はもんぺ姿と軍服、食器に関しても戦場に向かう兵士が掲げるのは白い盃であり、当方で扱う品々でいう塗りの盃や九谷や伊万里等の風情がある器は用いられておりませんでした。 菊花紋が入った盃で乾杯を捧げる場面もございますが、殆どの方が白い無地の「磁器」の盃を片手に健闘を祈り戦場に向かいました。 その頃に作られた白い無地の「磁器」が大量に当方へ入荷したのは今から10年以上前です。 当方では「古美術」と称しているので100年以上前に作られた物で財産価値のある品物を扱うことをモットーにしており、入荷した当時も店頭には並べずに保管しておりました。 しかし、段々と時代が変わり「アンティーク」「レトロ」「ヴィンテージ」「モダン」といったジャンルが世間に広がり、定義としてアンティークと称するものは作られてから50年と定めており、そうなると戦時中もアンティークに属するのは重々承知の上で保管しておりました。 表に出さなかったのは時を見ていた訳ではなく『美術』という目線で物を見た際に、それは本当に美しいのか?という疑問と、お客様が所有した上で財産価値が保てる商品であるのか?の目線から少々迷っておりました。 そのうちアメリカやヨーロッパの美術館から戦時中の日本の物が欲しいというご依頼もあり、その時に悩み抜いた結果、日本国内の歴史であり生活に根付いた物は他国にはお譲りしないと決めてお断り申し上げておりました。 当時の日本を他国から見た場合と日本国内から見た場合とでは捉え方の違いが生じる上に当時の日本は決して美しい物と言える物は生産されておらず、そこが根本にあり、粗末とは言いませんが簡素化された器やその他の物をどのように扱われるのかを焦点に判断しておりました。 結局「気持ち」や「精神」の部分を重んじすぎて保管品が増える一方で、見渡すと同業他社は次々と古刀(最も古い日本刀剣)を海外に販売する時代となっており、海外には日本刀剣のメンテナンスを行う研師が存在しない部分も踏まえて未だに懸念している最中です。 話を戻します。 ご覧の商品はそんな時代に作られた物です。 質素な造りが時代を物語っております。 磁器ですので伊万里や九谷で製造されたのでしょう。 絵付けを行う職人もいたでしょうし兵隊として戦地へ向かっていたのかもしれません。 本来でしたら明治〜大正時代までの器を見ると十分に優れた物を作れる技術を持った日本でしたが戦中は全てストップとなり、その技術もまた途絶えた窯も多かったと想像出来ます。 そんな中、手元にこのまま置いておくにも時代を伝えなくてはならないと考え 『色・柄』もっと言えば『贅沢』が禁じられていた時代の物ですから、それらをそのまま販売しても味気ないような気分になり、数年前から一部の常連さん向けに「キャンドル」として販売(実際は歴史を重んじている青年も含め)譲渡しておりました。 少しでも暗い時代の物に『明るさ』をプラスして。との想いから考えました。 ロウと同じ色味の和紙(越前)を桜の形にカットして蝋に入れました。 火を灯すとうっすらと浮かび上がります。 まだ手元にご覧の数だけご用意ございます。 火を灯して使い終わったら少し温めてティッシュで蝋を拭ってください。 すると白い器となります。 火傷に注意してください。 白い器となりましたら別売りの「とんぼ玉」を添えてお香立てとしてご使用ください。 色・柄をお選びいただけるように個別販売としております。 器ととんぼ玉を合わせてご注文いただけましたら幸いです。
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<歴史>戦時中の白磁無地 no.09 小皿(キャンドル無し)
¥1,320
直径8cm×高さ2cm <キャンドル無し商品です> *以下、キャンドル有りの説明文になりますが時代背景の認識として同じ文章でご案内させていただきます。 こちらの商品は歴史的な背景を色濃くお伝えしたく長文となりますが、お付き合いください。 昭和15年7月7日に実施された「奢侈品等製造販売制限規則/七・七禁令」をご存知でしょうか? 「贅沢は敵だ」のスローガンをお聞きになれば日本国で育ち、教育を受けた方々でしたらお分かりになるかと思います。 禁令を機に食物・装飾・芸能・芸術と凡ゆるジャンルへの検閲が強化された年でした。 戦火の日本国内では様々な表現を禁止されていた歴史があり芸術・美術の分野にもその波は色濃く及んでおりました。 その後「贅沢」という言葉さえ消えた日本では昭和17年に「欲しがりません勝つまでは」と戦争の泥沼化を最も庶民に伝わる言葉として広がり、戦時中の生活はどこの家庭も逼迫していたのを念頭にご一読ください。 色・柄を禁止されたその当時はもんぺ姿と軍服、食器に関しても戦場に向かう兵士が掲げるのは白い盃であり、当方で扱う品々でいう塗りの盃や九谷や伊万里等の風情がある器は用いられておりませんでした。 菊花紋が入った盃で乾杯を捧げる場面もございますが、殆どの方が白い無地の「磁器」の盃を片手に健闘を祈り戦場に向かいました。 その頃に作られた白い無地の「磁器」が大量に当方へ入荷したのは今から10年以上前です。 当方では「古美術」と称しているので100年以上前に作られた物で財産価値のある品物を扱うことをモットーにしており、入荷した当時も店頭には並べずに保管しておりました。 しかし、段々と時代が変わり「アンティーク」「レトロ」「ヴィンテージ」「モダン」といったジャンルが世間に広がり、定義としてアンティークと称するものは作られてから50年と定めており、そうなると戦時中もアンティークに属するのは重々承知の上で保管しておりました。 表に出さなかったのは時を見ていた訳ではなく『美術』という目線で物を見た際に、それは本当に美しいのか?という疑問と、お客様が所有した上で財産価値が保てる商品であるのか?の目線から少々迷っておりました。 そのうちアメリカやヨーロッパの美術館から戦時中の日本の物が欲しいというご依頼もあり、その時に悩み抜いた結果、日本国内の歴史であり生活に根付いた物は他国にはお譲りしないと決めてお断り申し上げておりました。 当時の日本を他国から見た場合と日本国内から見た場合とでは捉え方の違いが生じる上に当時の日本は決して美しい物と言える物は生産されておらず、そこが根本にあり、粗末とは言いませんが簡素化された器やその他の物をどのように扱われるのかを焦点に判断しておりました。 結局「気持ち」や「精神」の部分を重んじすぎて保管品が増える一方で、見渡すと同業他社は次々と古刀(最も古い日本刀剣)を海外に販売する時代となっており、海外には日本刀剣のメンテナンスを行う研師が存在しない部分も踏まえて未だに懸念している最中です。 話を戻します。 ご覧の商品はそんな時代に作られた物です。 質素な造りが時代を物語っております。 磁器ですので伊万里や九谷で製造されたのでしょう。 絵付けを行う職人もいたでしょうし兵隊として戦地へ向かっていたのかもしれません。 本来でしたら明治〜大正時代までの器を見ると十分に優れた物を作れる技術を持った日本でしたが戦中は全てストップとなり、その技術もまた途絶えた窯も多かったと想像出来ます。 そんな中、手元にこのまま置いておくにも時代を伝えなくてはならないと考え 『色・柄』もっと言えば『贅沢』が禁じられていた時代の物ですから、それらをそのまま販売しても味気ないような気分になり、数年前から一部の常連さん向けに「キャンドル」として販売(実際は歴史を重んじている青年も含め)譲渡しておりました。 少しでも暗い時代の物に『明るさ』をプラスして。との想いから考えました。 ロウと同じ色味の和紙(越前)を桜の形にカットして蝋に入れました。 火を灯すとうっすらと浮かび上がります。 まだ手元にご覧の数だけご用意ございます。 火を灯して使い終わったら少し温めてティッシュで蝋を拭ってください。 すると白い器となります。 火傷に注意してください。 白い器となりましたら別売りの「とんぼ玉」を添えてお香立てとしてご使用ください。 色・柄をお選びいただけるように個別販売としております。 器ととんぼ玉を合わせてご注文いただけましたら幸いです。
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備前 小皿 1枚
¥5,500
直径9.5cm 高さ3cm 昭和 無銘 ちょうど良い大きさの小皿です。 風合いも程よく、使っていく内に、益々艶やかさが増す小さな器。 箱無し
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十二代今泉柿右衛門小皿5枚揃
¥38,500
SOLD OUT
直径14cm 高さ3cm 十二代今泉柿右衛門 二重角福 裏銘二重角福 1878(明治11年)-1963年(昭和38年) 十二代の功績 1955(昭和30年)「柿右衛門」が無形文化財に選ばれる. 本物保証 「共箱無」箱無しの為、お安く設定致しました。 鳳凰・桐紋様 お届け時に箸は付きません。 日々の食卓でお楽しみください。
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越前 小皿 1枚
¥33,000
サイズ:直径9cm×高さ2.5cm ちょうど良い大きさの小皿です。 風合いも程よく、使っていく内に、益々艶やかさが増す小さな器。 以前、当方で取り扱い契約を結ぶ寸前で某美術賞を受賞された為、価格が急激に上がってしまいお取引を断念した陶芸家の作品です。 お名前はごめんなさい。伏せたままで宜しければご検討ください。 「紙のように薄く作れないかな?」との言葉よりスタートした制作過程で、本当に紙のように薄く、軽く作り上げる事に成功。 陶器ではなし得ないとされた技術に数年に渡り試行錯誤して辿り着き、その結果‥‥今では市場に降りてこない陶芸家となりました。今後の価格高騰、投資云々は、少し様子見です。 箱無し
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<バラ売り>伊万里白磁陽刻菊花楕円皿1枚
¥3,850
SOLD OUT
直径12.2cm×14.7cm 高さ4.7cm 明治-大正期 20客揃いでしたがバラ売りご希望の方が多数おりましたので価格は1枚の単価となります。 銘無=時代物 菊花型に形成された楕円皿です。 当時は刺身用として作られたサイズです。 陽刻(ようこく)による凹凸が皿の表情をより豊かに表現された控えめで上品な皿。 中央の粒々がポイントで非常に細かな表現力がさりげなく施された日本人好みの美しさ。 菊花を中央に据え置き片方だけに葉を表現した空白がございます。 この部分を持って扱えるように作られた陶工の粋な計らいが嬉しい皿です。 利き手に箸を持ち、葉と表現された空白部分を逆側の手に添えて食事を楽しめる器。 皿1つずつに表情が異なるのは灰かぶりが見受けられるからであり当時の窯は温度が均一に保たれておらず窯の中で灰が舞い、それらが付着した跡が表情・景色となっております。 現代の皿とは異なる手作りの温かみを感じられる白一色の皿。 取皿としてテーブルに添えてください。 刺身は勿論、魚の煮付けに汁を浸して陽刻紋様が浮き出る楽しみや少量の肉や野菜を添えてください。 四季折々の食材から放たれる彩りを華やかに演出してくれる優れた脇役。 残り少なくなりました。 ランダム発送とさせていただいております。 どのような表情の皿が届くかは「お楽しみ」と感じていただける方へ向けてご案内とさせていただきます。 *5枚所有された方から「最高」とのお言葉いただきました。ありがとうございます。