-
加山又造 ≪小さな裸婦≫ エッチング 1984年
¥550,000
直筆サイン有り エッチング 制作年 1984年-95 部限定 作品状態 作品良好 額縁状態 若干のキズ等があります。 作品サイズ 241 × 146 額縁サイズ 557 × 441 代用箱が付属しています。 1927年、京都市生まれ。 1949年、東京美術学校を卒業し山本丘人に師事。 1950年、創造美術春季展で研究会賞受賞。 1951年、新制作展で新作家賞受賞。 後、三回受賞。 1958年、グッゲンハイム賞国際美術展で団体賞受賞。 ***<省略>*** 1997年文化功労者 2003年文化勲章を受章 2004年肺炎のため東京都の病院で死去 加山又造画伯が手がけられた様々な功績と新たな技法を取り入れる姿勢により日本画の歴史は更にグレードアップしたと個人的に把握しております。 2004年の画伯死去の知らせ当時、画伯の作品を販売する画商勤務していた事もあり、こちらの作品は画伯の功績をご存知の方に所有して頂きたく伏してお願い申し上げます。 銅版画を長年手がけた結果の死因にも繋がったのではないかと想像してしまいますが、これも画伯のお人柄であろう邁進する姿勢が最後まで感じられる生涯。 こちらの作品は画伯が最も注目を浴びていた時代のものです。 髪の1本1本までに命を削る作業が見受けられる作品です。 銅版画作品の中でも人物は特に質感にこだわられておりモデルも当時活躍していた女優を採用されております。 画集も多く出版されておりますので合わせて所有されることを推進致します。 額装・当時のままお届けとなります。 若干、箱に難有 額縁にも経年劣化有 写し・コピー品やポスターではありません。 正真正銘、ご本人が手がけた銅版画です。 *他の画家はアダチ印刷等の国が定めた版元で版画作品を監修・制作するのですが、加山画伯はご本人が制作される非常に珍しい逸材でもあります。その為、線の一本全てが自作であることに重きを置いてご案内させていただいております。 *加山画伯の作品をお持ちの方で鑑定ご希望の場合はお問い合わせよりお声がけください。鑑定料は実費となりますが責任を持って鑑定可能です。
-
大正時代<本物の美>舞妓 木版画 初刷 ポチ袋 no.01
¥13,200
用紙サイズ:縦20cm×横31cm/舞妓囲み部分:縦16.5cm×横7.5 大正〜昭和初期 木版画の初刷り(本番による試し刷り=見本画) ポチ袋・便箋・封筒に刷る木版画です。 当時の印刷技術は主に木版画であることは浮世絵に詳しい方でしたらご存知かと思います。 舞妓さんの後ろ姿をモチーフにした色鮮やかで華やかなデザイン画。 可愛らしい雰囲気も当時の日本を表しております。 敢えて後ろ姿によるデザインに粋な日本の美を感じますね。 可愛らしい舞妓さんの表情が想像できる心意気に奥ゆかしささえ感じます。 着物の絵柄は主に西陣織で帯のデザインで表情が変わる日本を代表する着物。 日常的に身に纏う舞妓の姿は今も昔も人々の心を打ち魅了されます。 履き物も今に受け継がれてきた「ぽっくり・おこぼ」が足元を引き締める漆黒。 日本髪と履き物で画面全体が引き締まる効果がございます。 日本に伝わる色彩美をこちらの版画からも見受けとれます。 見本となる初刷りの原画で実物です。 ポチ袋等に成形される前の色見本としても使われたことでしょう。 用紙は若干時代を感じますが破れなどなく良好な状態です。 木版画について豆知識 日本でお育ちになられた皆様も小学校の図工の授業で習っているかと思います。 小学校で実際に行った木版画は薄いベニヤ板に彫りやすい柔らかな木を重ねた板に彫刻刀で彫り上げていきますね。授業の場合は黒1色だったと思います。 木版画の基本は凹凸により刷り上げた際に紙に写る部分を分ます。 ご覧の作品は色彩豊かに刷り上げられておりますが、こちらは『色の数だけ版の数がある』という部分に着目してみてください。 黒い部分は主に輪郭と履き物と頭髪部分で、それ以外の色にはそれぞれ版がございます。 色の数だけ用意された版を重ねて刷り上げていく作業を繰り返すのですが、この時に1mmでもズレが生じるとバランスが崩れます。 彫り師と刷り師に分業されて仕上がるのが木版画。 それより前に絵師による今でいうラフ画からデザイン画が納品されてから彫り師が板を指定された色の数だけ彫り、その後に刷り師が絵の具を調合して紙をなん度も板に合わせて刷り上げていきます。 この技術は江戸時代の浮世絵からも見て取れるのですが世界中に衝撃を与える技術力でもありました。 日本人として生まれ育った我々には当たり前のように存在する木版画ですが、陰影をつけたりグラデーション技術等が時代毎に巧妙な技術へと発展して今に至ります。 今現在も彫り師・刷り師は存在し日本画の巨匠が手がけた作品を版画として制作しております。この方々は国が定めた色や限定枚数を丹念に作り上げており、あまり知られていないのが残念ですが日本美術の技術を確かに受け継ぎ日本に存在する技法として位置付けを行なっております。 ご覧の作品の場合は印刷技術がなかった物の為、版画による日常品が当たり前だった時代のものです。その中でも特に見栄え良く色彩豊かな仕上がりに魅了された方々による受け継がれてきた物であり戦時中でも保存状態よく保ってこられたものです。 舞妓の背景となる部分には着物の絞りを表現しており遠目からみても背景部分に深みを感じるデザイン力。 ポチ袋として作られたものは日常品だった為、使われて袋・封筒といった概念により残らなかったのかもしれません(お手元にありましたら、こちらが原画です) 初刷りの見本品だったので残されたという奇跡的な木版画。 額縁におさめて納品しようかと考えておりましたが額縁により表情が異なる為、断念致しました。 飾られる場所に相応しい額縁をお探しになられて飾ってください。 若干の折り目は見受けられますが額装されましたらシワも伸びますので然程問題視する部分ではございません。 何より浮世絵は元々海外へ輸出する器を包んで船で運ばれヨーロッパに届き、そこで包み紙であった浮世絵・木版画が評価された歴史がございます。 今で申し上げると器を包む新聞紙のような役割で日本人はそこまで重要視していなかった日常品です。当たり前にあるものが他国に渡ると評価されるのは今も昔も同じですね。 さて、お話が長くなりました。 3枚現存しております。 舞妓さん1人ずつカットして販売も考えましたが、敢えて残されたままの状態でご案内致します。 「カットして右側だけ」等はご遠慮ください。 ご覧の状態でお届けとなります。 金縁や木製の額縁、敢えてブラックで引き締めるような額縁。 お好みで合わせてください。 額をお選びになる際のアドバイスとして。 『版画用』の額がございます。 版画の周囲を押さえる効果のある「マット」付きの額をお選びになられるとピッタリとおさまります。 マットの色を赤や緑など、お好みの色彩にされると表情も変わります。 版画の楽しみ方としてご記憶されておいてみてください。 マット無しの額装の場合は用紙裏の1箇所を両面テープで貼る場合もございますが時代物の場合は用紙が古いので他の額縁に変える際に破けてしまいますので、あまりお薦めしておりません。 所有者になられた方の自由ではございますが引き継がれる方の事も多少気にされていただけましたら美術品の在り方が変わっていきますので、ご協力いただけましたら幸いです。 修復現場でよくあるのは「なぜここに糊(のり)を貼ったんだぁ〜!!!」という剥がす作業に手こずるという場面です。 本当に長いご案内文章にお付き合いいただきありがとうございました。 お手元に「美」を✨
-
大正時代<本物の美>舞妓 木版画 初刷 ポチ袋 no.02
¥13,200
用紙サイズ:縦20cm×横31cm/舞妓囲み部分:縦16.5cm×横7.5 大正〜昭和初期 木版画の初刷り(本番による試し刷り=見本画) ポチ袋・便箋・封筒に刷る木版画です。 当時の印刷技術は主に木版画であることは浮世絵に詳しい方でしたらご存知かと思います。 舞妓さんの後ろ姿をモチーフにした色鮮やかで華やかなデザイン画。 可愛らしい雰囲気も当時の日本を表しております。 敢えて後ろ姿によるデザインに粋な日本の美を感じますね。 可愛らしい舞妓さんの表情が想像できる心意気に奥ゆかしささえ感じます。 着物の絵柄は主に西陣織で帯のデザインで表情が変わる日本を代表する着物。 日常的に身に纏う舞妓の姿は今も昔も人々の心を打ち魅了されます。 履き物も今に受け継がれてきた「ぽっくり・おこぼ」が足元を引き締める漆黒。 日本髪と履き物で画面全体が引き締まる効果がございます。 日本に伝わる色彩美をこちらの版画からも見受けとれます。 見本となる初刷りの原画で実物です。 ポチ袋等に成形される前の色見本としても使われたことでしょう。 用紙は若干時代を感じますが破れなどなく良好な状態です。 木版画について豆知識 日本でお育ちになられた皆様も小学校の図工の授業で習っているかと思います。 小学校で実際に行った木版画は薄いベニヤ板に彫りやすい柔らかな木を重ねた板に彫刻刀で彫り上げていきますね。授業の場合は黒1色だったと思います。 木版画の基本は凹凸により刷り上げた際に紙に写る部分を分ます。 ご覧の作品は色彩豊かに刷り上げられておりますが、こちらは『色の数だけ版の数がある』という部分に着目してみてください。 黒い部分は主に輪郭と履き物と頭髪部分で、それ以外の色にはそれぞれ版がございます。 色の数だけ用意された版を重ねて刷り上げていく作業を繰り返すのですが、この時に1mmでもズレが生じるとバランスが崩れます。 彫り師と刷り師に分業されて仕上がるのが木版画。 それより前に絵師による今でいうラフ画からデザイン画が納品されてから彫り師が板を指定された色の数だけ彫り、その後に刷り師が絵の具を調合して紙をなん度も板に合わせて刷り上げていきます。 この技術は江戸時代の浮世絵からも見て取れるのですが世界中に衝撃を与える技術力でもありました。 日本人として生まれ育った我々には当たり前のように存在する木版画ですが、陰影をつけたりグラデーション技術等が時代毎に巧妙な技術へと発展して今に至ります。 今現在も彫り師・刷り師は存在し日本画の巨匠が手がけた作品を版画として制作しております。この方々は国が定めた色や限定枚数を丹念に作り上げており、あまり知られていないのが残念ですが日本美術の技術を確かに受け継ぎ日本に存在する技法として位置付けを行なっております。 ご覧の作品の場合は印刷技術がなかった物の為、版画による日常品が当たり前だった時代のものです。その中でも特に見栄え良く色彩豊かな仕上がりに魅了された方々による受け継がれてきた物であり戦時中でも保存状態よく保ってこられたものです。 舞妓の背景となる部分には着物の絞りを表現しており遠目からみても背景部分に深みを感じるデザイン力。 ポチ袋として作られたものは日常品だった為、使われて袋・封筒といった概念により残らなかったのかもしれません(お手元にありましたら、こちらが原画です) 初刷りの見本品だったので残されたという奇跡的な木版画。 額縁におさめて納品しようかと考えておりましたが額縁により表情が異なる為、断念致しました。 飾られる場所に相応しい額縁をお探しになられて飾ってください。 若干の折り目は見受けられますが額装されましたらシワも伸びますので然程問題視する部分ではございません。 何より浮世絵は元々海外へ輸出する器を包んで船で運ばれヨーロッパに届き、そこで包み紙であった浮世絵・木版画が評価された歴史がございます。 今で申し上げると器を包む新聞紙のような役割で日本人はそこまで重要視していなかった日常品です。当たり前にあるものが他国に渡ると評価されるのは今も昔も同じですね。 さて、お話が長くなりました。 3枚現存しております。 舞妓さん1人ずつカットして販売も考えましたが、敢えて残されたままの状態でご案内致します。 「カットして右側だけ」等はご遠慮ください。 ご覧の状態でお届けとなります。 金縁や木製の額縁、敢えてブラックで引き締めるような額縁。 お好みで合わせてください。 額をお選びになる際のアドバイスとして。 『版画用』の額がございます。 版画の周囲を押さえる効果のある「マット」付きの額をお選びになられるとピッタリとおさまります。 マットの色を赤や緑など、お好みの色彩にされると表情も変わります。 版画の楽しみ方としてご記憶されておいてみてください。 マット無しの額装の場合は用紙裏の1箇所を両面テープで貼る場合もございますが時代物の場合は用紙が古いので他の額縁に変える際に破けてしまいますので、あまりお薦めしておりません。 所有者になられた方の自由ではございますが引き継がれる方の事も多少気にされていただけましたら美術品の在り方が変わっていきますので、ご協力いただけましたら幸いです。 修復現場でよくあるのは「なぜここに糊(のり)を貼ったんだぁ〜!!!」という剥がす作業に手こずるという場面です。 本当に長いご案内文章にお付き合いいただきありがとうございました。 お手元に「美」を✨
-
大正時代<本物の美>舞妓 木版画 初刷 ポチ袋 no.03
¥13,200
用紙サイズ:縦20cm×横31cm/舞妓囲み部分:縦16.5cm×横7.5 大正〜昭和初期 木版画の初刷り(本番による試し刷り=見本画) ポチ袋・便箋・封筒に刷る木版画です。 当時の印刷技術は主に木版画であることは浮世絵に詳しい方でしたらご存知かと思います。 舞妓さんの後ろ姿をモチーフにした色鮮やかで華やかなデザイン画。 可愛らしい雰囲気も当時の日本を表しております。 敢えて後ろ姿によるデザインに粋な日本の美を感じますね。 可愛らしい舞妓さんの表情が想像できる心意気に奥ゆかしささえ感じます。 着物の絵柄は主に西陣織で帯のデザインで表情が変わる日本を代表する着物。 日常的に身に纏う舞妓の姿は今も昔も人々の心を打ち魅了されます。 履き物も今に受け継がれてきた「ぽっくり・おこぼ」が足元を引き締める漆黒。 日本髪と履き物で画面全体が引き締まる効果がございます。 日本に伝わる色彩美をこちらの版画からも見受けとれます。 見本となる初刷りの原画で実物です。 ポチ袋等に成形される前の色見本としても使われたことでしょう。 用紙は若干時代を感じますが破れなどなく良好な状態です。 木版画について豆知識 日本でお育ちになられた皆様も小学校の図工の授業で習っているかと思います。 小学校で実際に行った木版画は薄いベニヤ板に彫りやすい柔らかな木を重ねた板に彫刻刀で彫り上げていきますね。授業の場合は黒1色だったと思います。 木版画の基本は凹凸により刷り上げた際に紙に写る部分を分ます。 ご覧の作品は色彩豊かに刷り上げられておりますが、こちらは『色の数だけ版の数がある』という部分に着目してみてください。 黒い部分は主に輪郭と履き物と頭髪部分で、それ以外の色にはそれぞれ版がございます。 色の数だけ用意された版を重ねて刷り上げていく作業を繰り返すのですが、この時に1mmでもズレが生じるとバランスが崩れます。 彫り師と刷り師に分業されて仕上がるのが木版画。 それより前に絵師による今でいうラフ画からデザイン画が納品されてから彫り師が板を指定された色の数だけ彫り、その後に刷り師が絵の具を調合して紙をなん度も板に合わせて刷り上げていきます。 この技術は江戸時代の浮世絵からも見て取れるのですが世界中に衝撃を与える技術力でもありました。 日本人として生まれ育った我々には当たり前のように存在する木版画ですが、陰影をつけたりグラデーション技術等が時代毎に巧妙な技術へと発展して今に至ります。 今現在も彫り師・刷り師は存在し日本画の巨匠が手がけた作品を版画として制作しております。この方々は国が定めた色や限定枚数を丹念に作り上げており、あまり知られていないのが残念ですが日本美術の技術を確かに受け継ぎ日本に存在する技法として位置付けを行なっております。 ご覧の作品の場合は印刷技術がなかった物の為、版画による日常品が当たり前だった時代のものです。その中でも特に見栄え良く色彩豊かな仕上がりに魅了された方々による受け継がれてきた物であり戦時中でも保存状態よく保ってこられたものです。 舞妓の背景となる部分には着物の絞りを表現しており遠目からみても背景部分に深みを感じるデザイン力。 ポチ袋として作られたものは日常品だった為、使われて袋・封筒といった概念により残らなかったのかもしれません(お手元にありましたら、こちらが原画です) 初刷りの見本品だったので残されたという奇跡的な木版画。 額縁におさめて納品しようかと考えておりましたが額縁により表情が異なる為、断念致しました。 飾られる場所に相応しい額縁をお探しになられて飾ってください。 若干の折り目は見受けられますが額装されましたらシワも伸びますので然程問題視する部分ではございません。 何より浮世絵は元々海外へ輸出する器を包んで船で運ばれヨーロッパに届き、そこで包み紙であった浮世絵・木版画が評価された歴史がございます。 今で申し上げると器を包む新聞紙のような役割で日本人はそこまで重要視していなかった日常品です。当たり前にあるものが他国に渡ると評価されるのは今も昔も同じですね。 さて、お話が長くなりました。 3枚現存しております。 舞妓さん1人ずつカットして販売も考えましたが、敢えて残されたままの状態でご案内致します。 「カットして右側だけ」等はご遠慮ください。 ご覧の状態でお届けとなります。 金縁や木製の額縁、敢えてブラックで引き締めるような額縁。 お好みで合わせてください。 額をお選びになる際のアドバイスとして。 『版画用』の額がございます。 版画の周囲を押さえる効果のある「マット」付きの額をお選びになられるとピッタリとおさまります。 マットの色を赤や緑など、お好みの色彩にされると表情も変わります。 版画の楽しみ方としてご記憶されておいてみてください。 マット無しの額装の場合は用紙裏の1箇所を両面テープで貼る場合もございますが時代物の場合は用紙が古いので他の額縁に変える際に破けてしまいますので、あまりお薦めしておりません。 所有者になられた方の自由ではございますが引き継がれる方の事も多少気にされていただけましたら美術品の在り方が変わっていきますので、ご協力いただけましたら幸いです。 修復現場でよくあるのは「なぜここに糊(のり)を貼ったんだぁ〜!!!」という剥がす作業に手こずるという場面です。 本当に長いご案内文章にお付き合いいただきありがとうございました。 お手元に「美」を✨
-
明治時代<本物の美>浮世絵 3枚横 富世花のさがゑ 楊州周延筆 明治15年12月 木版画
¥33,000
横70cm×縦35.5cm 御届 明治15年12月 日(日付無) 出板人 波多野常定 ○工 橋本直義 ↑作品向かって左上に印有 華やかな着物を纏った女性に「赤」が印象的な浮世絵です。 木版画は色の数だけ版が彫られており絵師による指定された色味を調整する刷り師も存在して作品が仕上がります。 当時は作品という概念は無く、今でいう新聞広告のような役割を果たしておりました。 華やかな世界を見る写真の代わりとも言えます。 これらの浮世絵は江戸時代から盛んになりご覧の版画が刷られた頃には海外へ輸出が頻繁に行われており、その際に陶磁器を包む役割としても用いられておりました。 今でいうと器を発送する際の梱包用新聞紙ですね。 当時のヨーロッパでは日本美術に大きな注目が寄せられており、その中でも次々に到着する磁器作品を包んであった浮世絵に評価が集まり異国文化を知るきっかけとなったことは有名なお話です。 今でこそ浮世絵を目にすることは少なく珍しい!という感覚でご覧になられるかもしれませんが、当時は然程、貴重品として扱われるジャンルではございませんでした。 このような歴史的背景を知ると手元にある物が人や国、時代によって異なる価値観を生み出すのだという部分に着目されると美術品の見方も深くなります。 こちらは浮世絵によくある3枚続きで3枚接着されております。 裏側には糊付けされた跡があり別の和紙で接着部分がめくれないように保護されております。 額縁に入れてお届けを考えておりましたが額装してしまいますと飾りたい場所への雰囲気に合わせることが難しい場合もあり、又、浮世絵用の額縁は時々販売されておりますが特注となる場合が多く、その場合、額代のほうが高額となる為、今回は控えました。 ご注文後に額装をお探しになられる場合はマット付きの版画用をお求めになられたほうが賢明です。マットの色で作風から受ける印象も変わります。この部分が所有者様となった方の好みで選べる特権です。 長年、浮世絵をコレクションしてきて言える事は「赤」に関して色抜け・日焼けが生じて全体的に薄い印象を与える状態のものが多い中で、こちらは「赤」のインパクトが抜けておらず、むしろ和紙の歴史と「赤」との調和により趣がある逸品に仕上がっております。 時代を経て味わい深い錦絵となった日本の「美」 ご自宅に飾られる場合は直射日光の当たらない場所に飾ってください。 今は日焼けしない額装もございますので、額縁専門店にご相談ください。 (当事務所でも承れますが全てお任せの場合のみ承ります) 表面はアクリル版を推進します(ガラスの額装は現在減りましたが一応記載しておきます) お部屋にインパクトのある絵画をお探しでしたら西洋美術にも馴染む明治初期の浮世絵はいかがでしょうか? 鶴・百合・桜・牡丹‥‥「日本」を詰め込んだ明治時代の作!ご堪能ください!
-
明治時代<本物の美>花魁 浮世絵 四代豊国 木版画
¥33,000
35.5cm×25cm 四代目 歌川 豊国(うたがわ とよくに) 文政6年〈1823年〉 - 明治13年〈1880年〉7月20日 江戸時代末期から明治にかけての浮世絵師 非常に状態が良く色抜けやヤケもございません。 おそらく3枚綴りで作成されたものと思われます。 そのうちの左側のみ現存。 華やかな花魁が揃う雅な世界です。 着物の絵柄や色彩の美しさは当時の人も魅了された日本の美。 暗い人生を裸足で歩む女性たちは力強く笑っております。 限られた女性のみが頂点を極める俗世とはかけ離れた空間で何を思い生涯を終えたのかは想像もつきません。 パッと見た印象が非常に豪華な為、実情を知らない方々は見たままの美しさに囚われます。 今も昔も変わらない部分と現代ではあり得ない空間が今も尚、こうして伝えられて存在します。 歴史とは上書きされて訂正を重ねる部分と消し去ろうとも消えぬ部分とを秘めており、それらの象徴とも言える日本。 歴史の詳細を知らない方でも圧巻の美を感じていただけます。 着物の絵柄からは重ね着する日本独特の美の学びさえ感じられます。 色柄をシックに合わせるだけでなく全く対称にある色や四季を取り入れて1つの作品を見に纏う女性の美。 右側の「明石」は関西の方でしょうかね?「艶粧」の影に隠れるように位置する構図で力関係さえ見て取れます。女の世界ですね〜笑&怖 どのような会話をされているのでしょうか? 想像して楽しまれるのも面白い1枚です。 他の浮世絵でも記載しましたが木版画は色の数だけ版が彫られます。 この彩豊かな1枚に何枚の版木を彫られて刷られたのでしょうか? 気の遠くなる作業から生み出されて1枚は、作り手の努力の甲斐有り戦争も乗り越え、今こうして現存します。 美しいものは受け継がれます。それが本物ですね。 敢えて額装しませんでした。 金縁の額装でより一層豪華絢爛に! 漆黒のシックな額装で落ち着いた空間に浮世絵の色彩を一層見栄え良く。 無垢の額装で花魁とは真逆の素朴感で違和感を楽しまれる。 額装選びは所有者の特権です。 版画専用額でマットに差し色の効果を持たせて「作品」を仕上げてください。 飾られる場合は色抜け・ヤケを防ぐ為に直射日光のあたらない場所を推進致します。 本物の浮世絵をお手元へ♪ ポスターとは全く異なる質感で味わい深く。 本物思考の方へご検討願います。
-
江戸時代<本物の美>花魁 浮世絵 国貞
¥46,200
縦37cm×横25.5cm 歌川 国貞(うたがわ くにさだ) 天明6年5月19日[1](1786年6月15日)- 元治元年12月15日(1865年1月12日)) 江戸時代の浮世絵師。のちの三代目歌川豊国。 美しい‥‥‥。 足元こそスレ・カスレが生じておりますが美しさは健在です。 帯の登り龍が花魁の生涯を語っているように力強い勢いで上に上にと泳いでおります。 女性の秘めた勇ましさを着物の絵柄で表現しているようで見る人を魅了します。 桜の季節のぼんぼりを背景に振り向く一瞬を捉えているのは着物の裾が風で揺れているので季節感も伝わってきます。 ご存知ではない方のために記載しますが、このような職業の女性は足袋を履く事は生涯許されておりませんでした。 寒い季節も素足・裸足で逞しく生きていた事を代弁しておきます。 華やかな世界の裏側を知ると日本の歴史を裏の裏、更に裏側で支えてきた人々が存在していた事を知識として知り、その当時の人の気持ちまでは理解できなくても、どのような状況下に置かれていたことかは理解できます。 儚い美しさには秘めた想いが積み重ねられ、ご覧のような謎に伝わる美しさをもたらします。 他の浮世絵でもご案内しておりますが、木版画は色の数だけ版木が作られます。 絵師による全体的な構図と色指定、そこから版を彫る彫り師、そして何度も和紙を重ねては擦る刷り師。この分業こそが成し遂げる技が江戸時代から現代に継承されております。 題材が花魁の浮世絵は華やかさを表現する為に色彩をふんだんに取り入れるので彫り師と刷り師の作業工程数が増えます。 見事に仕上がった浮世絵もやがて訪れる明治時代にヨーロッパに輸出される磁器を包む梱包材として使われ、それらが海外で高い評価を得ます。 日本人が改めて浮世絵の素晴らしさに気がつくのは昭和、平成、令和と時代が近代になるにつれてとなり美術品の枠へ君臨します。 たった1枚の絵から着物の絵柄、構図、奥行きの齎し方や和紙が持つ白の在り方。 それら以上に歴史的背景を想像しては学ぼうとするキッカケにさえなります。 こちら事務所に1年程飾っておりましたが見飽きません。 他の浮世絵も飾っておりますが、こちらの花魁も引けを取らない存在感。 何故か優しささえも感じる笑み。 傲慢では成し遂げられなかったであろう姿が日本女性の本来の根性さえ見受けられます。 根性という言葉を使ってはいけない時代に恐縮ですが根性ですよね。 経済を回していた女性たち。 美しさプラス時代物の独自の見方・鑑賞の在り方を持ち合わせた方へ。 ご検討願います。 こちらも敢えて額縁に入れずにご案内致します。 金縁、漆黒、無垢と凡ゆる額装と相性が良いので所有者の特権である額をお選びになられて直射日光の当たらない場所(色抜け防止)へ飾られてください。