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古伊万里蛸唐草角長皿4枚組 江戸中期
¥220,000
サイズ:20cm×10.7cm 高さ4cm 蛸唐草紋様 牡丹 江戸中期(1700年代) 富貴長春 4枚現存 1700年代 江戸中期 古い物に全て「古伊万里」と名して販売する方が増えましたが、ご覧の呉須の色味が本来の江戸中期の古伊万里です。 元々は時代区分を明確にするために「古伊万里・伊万里・有田」と使い分けてお客様にご案内するのですが、昨今は産地が異なる場合でも、絵柄や技法・作風を真似たものを古伊万里と称して販売される時代になりました。 戸惑われる方も多いかと思います。 歴史を重んじて蒐集されておられる皆様方でしたら見分けはつくかと思います。 写し(コピー品)も数多く生産され販売されておりますが、よく見ると完全手作りの時代ならではの歪みや灰が窯の中で付着した跡が見受けられます。 *当方は写しが悪という概念ではございません。悪意のある意味での写しにはご指摘しますが、ご覧のような伝統的な文様を継承されている器に関しては好意的な意見です。 ご覧の器が作られた時代は磁器の生産が貴重であった為、限られた身分の方へのみ納品されておりました。 その為、生産数と現存数から価格が高額となるお品物です。 晴れの日用として保管されていたものが多く、第二次世界大戦の頃には土に埋めて疎開し、戻ってきて土から掘り出したという器が多くございます。 (業務の中で多くの戦争体験を耳にして譲り受けております) 江戸後期から幕末にかけて庶民にも磁器が浸透していくのですが、その頃になりますとコバルトブルーと称される色鮮やかな藍色(青)が使用されており、ご覧の色味とは風合いが異なります。 生産数もぐんと上がるので現存数も多く、その為、この100年の違いで販売価格も大きく差が開きます。 蒐集歴の長い方でしたら「古伊万里」にこだわって集められているご家庭も多く、初心者の方でしたら憧れの古伊万里となります。 お求めやすい印判手あたりから集めはじめても、古伊万里、又は初期伊万里の渋く控えめな呉須の色味を見分けられるようになると、どうしてもそちらに憧れを抱くようになります。 使うたびに骨董品の良さは手や目から感じられるのですが、継承されてきた器にはそれぞれの良さがございます。 言葉では表現しにくい愛着と言われる方が多いです。 どのような時代になっても人々を魅了する器とは、そのようなニュアンスを秘めて受け継がれて行くのかと考えております。 ちなみに当事務所では本物と称するには100年以上前に作られたものと定めております。 時代の変化に伴い破棄されるものが殆どの中で継承・売買され続けてきた物は、この先も器の魅力に気づく方が必ずおります。 そのような観点からお薦め致しております。 ご覧の4枚は割れ・欠けもなく無傷で非常に状態が良いお品物です。 刺身皿として作られたものですが縁(ふち)の立ち上がりもあるので煮魚や煮物にも向いてます。 現代でしたら流行りのスウィーツを添えても素敵です。 色味が控えめなので添える食材の色を見栄え良く整えてくれます。 もし、本物と称される古伊万里とお探しでしたら一度ご検討ください。 本来は5枚組で作られたものですが、残念ながら1枚は残っておりませんでした。 4枚でも充分に価値を保てる時代の物です。 1枚で販売されている店舗が多いですが、折角4枚揃いで現存しておりますので、まとめてご検討ください。 詳しい鑑定の仕方は当事務所が発行する電子書籍をご一読ください。 店舗の頃のようにお1人ずつに鑑定の仕方をお話しする業務形態ではなくなってしまいましたが、お陰様で多くの方々に鑑定のポイントをお伝えできました。 店舗の頃に出会えなかった方々へご用意させていただいた電子書籍です。 ポイントをおさえた上でお使いいただけますと器の良さが倍ご理解いただけるかと思います。 貴重なお品物です。 記念品として、ご自身の生涯の器として、ご検討ください。
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古伊万里蛸唐草紋様角長皿5枚 江戸中期
¥440,000
江戸時代(1700年代) サイズ:20cm×11.5cm 高さ4cm 古伊万里蛸唐草紋様の中でも線描きが非常に細かく繊細に細部まで描かれた絵師の力作です。 中央の絵柄はデフォルメされたは松竹梅 裏 富貴長春 生涯に1組所有されるに相応しい逸品です。 割・欠/無 江戸中期に作られた古伊万里の中でも群を抜いて上物の一式。 土の質感も柔らかく釉薬も当時の特徴でもある薄らと青みがかった素朴な作りです。 穏やかな時代を映し出すような優雅でのびやかな作風は現代社会の中でも目を惹きます。 角皿の中でも蛸唐草文様は人気が高く、主に江戸幕末から明治にかけての作が多い中、江戸中期に作られた古伊万里で5枚現存していることが珍しくなっております。 共箱こそございませんが家宝として継承するに相応しい5枚です。 (このようなお品物の場合は共箱が無い方が多いです) 割れ・欠けも無く、晴れの日用として大切に保管されていたのがわかります。 又、戦時中はこのような上物は土に埋めていたご家庭が多く、それぞれの想いが込められたものが江戸時代の特徴で継承していく心があっての現存です。 江戸時代の後期から幕末、明治時代でしたらお求めやすい価格ですが、こちらは伊万里焼自体が、まだ庶民の手元に行き渡っていない(広がりつつある)時代のお品物の為、生産数も少なく、現存数も少ないことから、更に今から増やせるものでもない為、価格帯がそれなりとなります。 滅多に出会えないお品物です。 美術商も見かけたら購入される方が多いのがご覧のような江戸中期の「古」伊万里です。 こちらが正真正銘の「古伊万里」で江戸中期の作を称する時代物です。 古いものに全て「古」伊万里と称するのではなく、元々は時代区分を明確にするために用いられた用語です。 刺身や煮魚、お寿司、焼き物は勿論、様々な料理に適しております。 今では洋菓子を添えてお使いになられたり様々な使い道がございます。 そして、使うたびにホッと癒される器。 不思議ですが古伊万里の優しい雰囲気から、いつの時代の人も笑顔にさせてきたのだろうな。。。というのが、この時代の器です。 取引先の飲食店から「お客様の反応が違うんだよね。本当に喜んでいただけているのがわかるんだよ」とか「背伸びしたかな?と思いましたが、器好きのお客様が瞬時にわかるし話が弾むので有難い皿でした」と、嬉しいお声がけを毎度いただきます。 勿論、幕末〜明治期の器でも喜ばれますが、古伊万里となりますと、きっと、お客様もお料理を運ばれてきた際に「あらっ」と驚かれるのでしょう。 逆に、当方の常連方が取引先の料理屋を訪れますと「凄かったわ。あんな良いお皿で出してもらっちゃって恐縮だったわ」とニッコニコされてます。 人を笑顔にする江戸時代の陶工はすごいです。 所有されましたらご納得のお品物です。 少し熱量が申し訳ない程の言葉を並べましたが・・・ 古伊万里をお探しでしたら、ご覧の5枚組がお薦めです。 バラ売りのお声がけははお控えください。 ご検討の程宜しくお願い申し上げます。
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上手伊万里赤絵唐獅子牡丹松竹梅菊花角長皿5枚組
¥88,000
サイズ:約20×12cm 高さ4cm 江戸幕末期 角長皿5枚組/バラ売り厳禁 *1枚に白い直し有り=使用上問題無 皿の両脇に獅子の鋭い眼光輝く雅な器です。 豪華絢爛とは様にこのこと。 伊万里が得意とする朱色をふんだんに用いた献上品の中でも上の上。 刺身皿として作られた器です。 白身魚や焼き物と凡ゆる贅を尽くす食材が盛り付けられてきたことでしょう。 角長皿は向かって横に配置する器ですが、正面から見ると華やかな牡丹が咲き誇る風景。 少し器に手を添えると、そこには獅子。 店舗の頃によく遭遇した「目が合ってこわ〜い」と仰るご婦人方の言葉が脳内再生されます。 目があうのが嫌な方には薦めません。 むしろ目があうように描くスキルは絵師の中でも高度な技であることを胸に秘めながら接客しておりました。 簡単に見える線描きで、こちらを睨むでもなく微笑んで見上げるように架空の生き物である獅子を描くということは大変なことです。 屏風絵や建物の彫刻でも獅子を描き切れた方はどれほどおられたであろうか?と考えますと、獅子、麒麟、龍と描ける情報が今と異なり限られた江戸時代、本当に勤勉な方で貴重な絵付けしだったと思います。 グッと瞼を落として睨みつけるように描いてはおりますが輪郭とも思える口元が両サイドに上がっているので微笑ましい表情で5枚全てに描かれております。 料理を盛り付ける中央には呉須(藍色・青)で松竹梅。 皿の側面にはザックリと唐草紋様の中に菊花。 ここを小花にせず菊花にした部分も高い評価を得るポイントです。 菊花の縁取りは金彩で描かれております。 裏側にまで金彩を用いるのは発注者の財力がなくては成し遂げられません。 全てにおいて貴重な錦絵ともいえる器です。 家宝をお探しでしたらご検討くださいませ。
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三十六歌仙 角長皿 1枚 九谷 (残り2枚となりました)
¥16,500
三十六歌仙 角長皿 1枚 16cm×12cm 高さ3cm明治時代 三十六歌仙とは 平安時代の和歌の名人三十六人総称 藤原公任(きんとう:平安時代中期)の三十六人撰に載っているのが以下 藤原仲文(ふじわらのなかふみ) 清原元輔(きよはらのもとすけ) 源信明(みなもとのさねあきら) 大中臣頼基(おおなかとみのよりもと) 斎宮女御・徽子女王(きしじょおう/よしこじょおう) 坂上是則(さかのうえのこれのり) 大中臣能宣(おおなかとみのよりもと) 藤原清正(ふじわらのきよただ) 源重之(みなもとのしげきゆ) 源順(みなもとのしたごう) 藤原高光(ふじわらのたかみつ) 藤原朝忠(ふじわらのあさただ) 壬生忠見(みぶのただみ) 平兼盛(たいらのかねもり) 小大君(こおおきみ) 中務(なかつかさ) 藤原敦忠(ふじわらのあつただ) 藤原元真(ふじわらのもとざね) 素性(そせい)法師 源宗于(みなもとのむねゆき) 源公忠(みなもとのきんただ) 藤原敏行(ふじわらのとしゆき) 藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 伊勢(いせ) 壬生忠岑(みぶのただみね) 紀友則(きのとものり) 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 紀貫之(きのつらゆき) 藤原兼輔(ふじわらのかねすけ) 小野小町(おののこまち) 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 大伴家持(おおとものやかもち) 猿丸大夫(さるまるだゆう/さるまるのたいふ) 遍昭(へんじょう)又は花山僧正 俗名 良岑宗貞(よしみねのむねさだ) 在原業平(ありわらのなりひら) 山部赤人(やまべのあかひと) 順序不同
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初期伊万里魚紋様角長皿1枚
¥165,000
初期伊万里魚紋様角長皿1枚 20.5cm×12.1cm 高さ3cm 江戸初期(1600年代) 詳しい鑑定の仕方は当事務所発行、電子書籍をご一読ください。 大幅に価格見直し致しました。 この機会にご検討下さい。
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<修理完了>伊万里染付大明(太明)成化年製花鳥角長皿8枚
¥66,000
15cm×10.5cm×高さ2.5cm 江戸中期 <欠け部分修理完了> 生漆のみ(画像の茶色い部分を塗り重ねる工程を数回)を完了しました。 漆は乾いております。 *金継ぎご希望の場合は納期がご注文日より1〜2ヶ月先となります(金コーティング無料で行います) 8客の内、4客に縁や高台に小さな欠けが生じておりましたので修理代金は当事務所負担とさせていただいた上でのご案内です。 又、1客は裏にニュウが生じております。こちらは使用上問題がない為、そのままと致します。 『4客は無傷』←先に無傷の4客のみ発送可能です。ご注文時にお声がけください。 明治〜大正、昭和とは異なる不純物が混ざる器の表情は日本の侘び寂びを感じさせます。 当時は窯の温度が一定に保たれておらず器の配置場所により焼き締め・本焼きの表情が1枚ずつ異なります。 灰が付着したままの仕上がりも江戸時代の器に見られる景色です。 ご覧の角長皿は灰かぶり箇所が多めですが使用上問題はございません。 灰が付着した際に剥がした部分が釉薬が剥げたもので傷ではございません 今現代の器に慣れておられる方は表面の素地が見えている箇所が気になると仰る方もおりますが、そのような場合は好みの問題ですので古美術・骨董品の蒐集は控えられた方が賢明です。 歪みのない直線で平らな形状を目指していた時代の試行錯誤が見受けられる味わいのある器です。 実際に食材を盛り付ける部分は直径11.5cm×6cm程です。 カットされた肉料理や魚の切り身、デザート等、様々な料理や菓子を添えてみてください。 取皿として手前に添えておくだけでも見栄え良く扱いやすいお皿です。 角皿をお探しでしたら、ご検討ください。 骨董品に良くあるサイズの角皿より、一回り小さいサイズです。 *鯖の切り身(塩焼き)を参考画像として追加しました。