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初期伊万里白鷺煮物碗2客

¥132,000 税込

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<蓋>直径約11.5cm×高さ6.2cm
<碗>直径10cm×2.5cm
蓋を閉めた状態=高さ約8cm

初期伊万里=江戸初期1600年代

初期伊万里の為、歪みが大きく5mm程の誤差がサイズに生じます。
蓋を閉めた状態でも隙間が開きますが、これこそが磁器の誕生当時の作である事にご理解頂けますようお願いします。

1客碗の方に入(ニュウ)が入っております。気になる場合は当方で金継ぎも可能(修理内容により追加料金ご負担となります)
高台に欠けのような凹みが見受けられますが、こちらは欠けている訳ではなく、作られた当初のままの状態です。

白鷺の上に黒い点がありますが、こちらは灰かぶりと申しまして、当時は器を焼く際に灰が窯の中で舞っていたと予測されており、それらが付着して焼け跡になったモノとして傷にはカウントされません。

上記の2点は蒐集家の方でしたらご存知の事ですが、これから蒐集される方の場合は不審に感じる点でしたので加えました。

歪みなく、灰かぶりのような跡もなくという場合は初期伊万里の場合、滅多にありません。

むしろ、こちらが鑑定のポイントにもなります。

じっくり見ていくと釉薬のかかっていない部分があったり、色々な意味で未完成のように感じるかと思いますが、これぞ、初期伊万里の特徴です。

こちらの器の見どころとも言える白鷺です。
細い線で簡単に描かれた白鷺の立ち姿は当時の絵師でなければ描けない達観した筆捌きです。

肩を丸くすくめて天を仰ぐ姿は日々の観察力の成せる技。
足元の線画による陰影の付け方も実にシンプルで、今でこそ漫画やイラストを数多く目にする時代ですが、当時は白鷺の姿を目で見て記憶し、筆書きでスケッチを行い、器の絵付けに下書き無しのぶっつけ本番で挑む訳ですから、尋常ではない集中力です。

江戸時代の初め、日本にようやく磁器が登場した時代です。
土も貴重であれば、素焼きとなった器に筆入れする瞬間は失敗の許されない時代です。
勿論、呉須も貴重な上、全てが肝の座った絵師・陶工でなければ仕上がらなかった仕事です。

上記を想像した上で再度ご覧頂きたいのが、こちらの器の外側に描かれた『絵』

柳に牡丹。

柳の葉を線画で表現し、牡丹の花びらの陰影を線画で奥行きを持たせる。
もう既に、この時代に奥行きを持たせる描き方をしていた絵師も存在するのです。

平面でありながら奥行きを感じさせる描き方。
何よりも数百年後の我々が、柳に牡丹、そして白鷺と一眼でわかる描き方をしていることに感動します。

器自体の形状は歪んでおりますが、口にあたる部分は実に薄造りで、よくぞ令和まで現存していたと感じられる質感です。

高台が大きいのが特徴ですが、この呉須の渋い発色をご覧頂けましたらご納得の時代かと思います。

家宝に。

ご理解のある方の元へ、お納めさせて頂きたくお願い申し上げます。

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