2023/09/25 18:20

『向付ってどうやって使うの?』

と、良く聞かれますが基本、料理を添える器で懐石料理ではお馴染みの器です。

ご家庭で御使用になられる場合は、料理だけでなくお茶やコーヒー等の飲み物に使用しても宜しいかと思います。

小鉢感覚で御使用下さい。とお伝えする方がお客様にも伝わりやすいようで惣菜などを添える器としてお使いいただく事をお薦めしております。

画像はほうれん草と豆腐、人参、胡麻を和えたもので醤油を少量加えるだけで完成しますのでお試し下さい。

しかし、今年は葉物野菜の高騰が凄いですね・・・。

そうは申しても野菜摂取を怠ると健康管理が・・・悩みますね。

食事中に必ず野菜を食べようと思うだけでなく向付がお手元にございましたら、日々の決め事として野菜専用の器として御使用下さい。

(余談ですが店主はヨーグルトを毎日食べようと決めたその日から蓋物の赤絵をヨーグルト用として確保し続けております・・・決めてしまうと日課になるので意外と続きますよ。しかも器が良いとなると使いたくなる心理が働きます)

上の画像の商品アップは、まだ間に合っておりません。
5客揃いで店頭販売しておりますので、ご来店時にご覧下さい。

こちらは江戸の幕末期に作られた向付です。
上の向付と共に、絵柄、色彩が豊かな作風で伊万里を代表する朱色と藍色のコントラストが目をひきます。

向付の絵付の多くは器の側面に対して4分割に絵柄が施されているものが多いので、ご覧になられる角度によって異なる表情が見受けられます。

こちらの向付は朱色が全面に施されて明るい雰囲気と、少し角度を変えると紺の背景に白い覗き窓という平安時代から伝わる構図に小鳥が飛ぶ日本の何気ない風景が描かれております。

昔の絵柄は自然をモチーフにしておりますので、温かみのある作風が特徴です。

これが長年、時代を経ても、その時代ごとに癒しとなり人々に好まれる特徴ではないかとも考えております。

毎日、これを食べよう!と健康に目覚めた方には向付をまずはお薦め致します。

茶懐石となりますと、使い方や時季も配慮しますが、個人のご家庭でしたら朝はフルーツ、昼はコーヒー、夜は惣菜用として使いまわして頂けましたら・・と思います。

蕎麦猪口との違いは、蕎麦猪口のほうが一回り小さくなります。

勿論、蕎麦猪口を向付として御使用になられても構いませんので、小鉢感覚で使える器を是非、ご検討下さい。

色柄を揃えて集めるのも全体的にまとまりが出るので、色々と組み合わせるのが苦手な方には揃いものをご覧頂いております。

向付・猪口・小皿・蓋物・7寸皿等、全て揃いものは蔵出し時に極稀に出てきます。
この一色揃い組というのは昔は冠婚葬祭は各ご家庭で行っていた為、10客ずつ全て同じ絵柄の揃い組が現存します。

現代では、これら全てまとめてご購入とされるご家庭は極わずかとなりましたので、一色揃い組は、それぞれの用途に合わせてバラしての販売となっております。

その中で5客、10客と揃っているものは、なるべく揃いで所有されるようお願い申し上げます。

平成の後期となった現在まで揃いで現存していた奇跡に敬意を・・という意味も込めまして。

長くなりました。

食から健康をお考えの方は店主にお声がけ下さい。
こっそりお薦めのプロの料理屋をお薦めさせて頂きます。

(当店とお取引のある飲食店は予約が取れない店舗が多い為、お薦めしてもご予約が3ヶ月以上先となる場合がございます。ご了承願います)