2023/09/25 18:22

<人気:過去記事転記>ブログ引っ越しに伴い、人気の記事をこちらに転記致します。年月日不順になります。

店頭で主婦の方が器をお選びになられている時に

『沢庵(たくわん)だけでも御馳走になるわね♪』

と仰っていただける場面が多々ございます。

器が素晴らしいことを指す最高の褒め言葉として交わされる言葉です。

葉山の料理屋特製沢庵を頂戴しましたので実行します。


今年はじめにお配りさせて頂いた「めで鯛」まな板シートに沢庵。
お陰様でまな板シートは配布完了&完売となりました。
企業や施設の方でノベルティとして御発注の場合は追加販売承ります。


御家庭用をイメージしておりますので、そのまま1本ドーンと添えました^^;
お上品に添える場合は少量が適しております。
自宅用をイメージしてますのでプロの料理人さん、ご指摘しないで下さい^^;笑

伊万里の朱色・藍色が食材の黄色を際立たせます。
温かみがあり和んだ雰囲気になるのが赤絵の特徴です。
ご家族と和気藹々とした食事を囲む場合にホッとする色使いがお薦めポイントです。


これぞ日本の食卓をイメージする染付(藍色一色)の器は江戸初期から中期(1600-1700年代)にかけての呉須の色味が淡く渋い色彩の為、素朴な雰囲気を味わえます。
幕末期(1800年代)頃からコバルトブルーの呉須を用いる器が生産されており、こちらの方が現代の器と合わせやすと言う方も多く、理由は現代の食器も、このコバルトブルーを用いた時代の流れにそって今でも生産されているので、合わせやすいと仰る方が多く、実際に違和感なくご自宅の食卓に溶け込むのは江戸の後期から幕末、明治頃のものかと思います。

しかし、古美術・骨董の目利きともなりますと、上の画像のような色彩を好むようになり、現存数も少ないことから初期伊万里、古伊万里を一度は所有して使いたいと仰るようになるのが収集家の一連の流れとも言えます。

こちらの染付の価格が他のものと比べると高いイメージをもたれると思われますが、実際に染付の中でも蛸唐草紋様の上手ともなりますと、それなりの価格設定をされる店舗がほとんどかと思います。

同じようなもので、もう少し安かったと仰る方もいるかと思います。

こちらは裏に角福と称される上手物の証とも云える印が入っており1700年代頃に実際にこちらの器を使えた方は大名家など限られた身分の家系だけだったことも理由にあげられます。

その当時、他の人はどのような食器を使っていたのか?と良く質問されますが、木をくり抜いた無垢のお椀で食事をしておりました。

磁器が広く一般にも伝わるには画像のものから凡そ100年後とイメージして下さい。
その100年後も実際に使えた方の比率は少なかったと思います。

そして、付け加えますと、蛸唐草紋様は現代の陶工の間でも生産されており、こちらは古美術業界では写しと評価を下しますので、現代の価格での取引となるのでお求めやすくなります。

同じ絵柄でも時代で価格設定を行っておりますので、古美術商の店頭には同じ絵柄でも高額品とお求めやすい価格帯が生じます。

そこをご理解頂けましたら幸いです。

ちなみに『青』が食欲を抑える効果があるとされておりますのでダイエット中の方は染付一色で食事をされるのも有りかな?と思います。効果は・・・盛り付ける分量でしょうね^^;

人間の視覚効果で大きな器の方が食事をした時の満足度が上がるともされております。

大きな皿(7−8寸)の染付などがお薦めですね。

長くなりましたので次に続きます。