2023/09/25 18:25
<人気:過去記事転記>ブログ引っ越しに伴い、人気の記事をこちらに転記致します。年月日不順になります。
今年もあっという間に2月になりました。
そして、本日は節分!
恵方巻きが定着してきた日本でバレンタインも独特の文化になっておりますが・・・手元にチョコレートがありましたので記事はバレンタインとさせて頂きます。
さて、用意したのは江戸中期の古伊万里染付蛸唐草紋様角長皿。
実に渋い色合いと細かな絵付けが魅力的な長皿は当時は刺身皿として使用されていたものです。
そこに昭和の萩焼の丸い猪口を2つと小さいお子様が手に持ちやすいスプーン2つ。
スプーンにチョコレートを添えて、萩焼の猪口には「みかん」のジャム。
この「みかんジャム」は研師さんの手作りです^^;
もう少しジャムの色味を引き立たせたい場合はこちら・・・
時代を100年後にチェンジ!
コバルトブルーの美しさが西洋文化到来を感じる江戸の幕末期頃の伊万里染付蛸唐草紋様角長皿。
そこに同じくスプーン2つと、ジャムの色を引き立たせるガラスの容器を添えました。
上の写真と全く同じチョコレートとジャムを添えます。
伊万里染付と申しましても、100年単位で見ていくと、呉須の色彩が異なります。
呉須の色彩だけで印象が変わることにお気付き頂けましたら幸いです。
幕末期頃から明治にかけてのコバルトブルーは現代の磁器に通じる雰囲気が見受けられます。
と、云うことは・・・現在、お手持ちの食器と合わせやすいのもが多い為、日常使いとしては、この頃の磁器を当店ではお勧め致しております。
更に船で輸出も盛んに行われていた時代のものは厚みがございますので、割れにくい作りが多く感じます。
赤絵と称する色鮮やかな磁器も雅な印象になりますので、寒い今時期は、このように色絵を御使用になられると食卓が明るく華やぎます。
こちらは幕末の伊万里赤絵小皿に同じものを添えております。
器で印象が変わるので、以下もお楽しみ下さい。
ちなみに、このまま漆黒のお盆に添えてもオシャレです。
豆皿を用いることにより、小さくて可愛らしい雰囲気にも表情を変えます。
器の大きさにも気を配りますと、添える食材も贅沢な印象に変化しますので、色柄、大きさ、形状など色々なバリエーションを揃えておきますと便利です。
少し遊びます。
手前は豆皿に添えて・・・
奥は少し高さを出しました。
豆皿に限らず、小皿やなます皿、5寸、7寸、8寸皿でも同じことができます。
その方法は、皿の高台(裏側の足部分)に合わせて台の代わりとなる器を伏せて置きます。
その上に添えるだけで小さなコンフォート型に変身します。
10年程前の記事でも同じようなことを書いた記憶がございますが、結構、このバレンタインシーズンは使える技ですので、今一度、ご紹介致します。
小さなお子様には不向きですが、ご家族で楽しまれる分には、わざわざコンフォート型を購入せずとも、代用品で器の高さは表現できますので、是非、お試し下さい。
手の込んだことはしたくない方に、少し見栄えのする方法としてご提案です。
さて、そんな記事を書いておりましたら、某マスターより差し入れでチョコレートを頂きました。
初めは安いチョコでご紹介しましたが^^;ここから、いきなり高級チョコに変わります^^;
7寸皿にスプーンを人数分用意します。
この場合、7寸皿も赤絵や土物にされても雰囲気が変わりますので、表現したい色彩や形状、皆様の好みでお選び下さい。
スプーンにチョコレートを添えます。
お客様に差し出す場合は包み紙は剥がしておいた方が親切ですね。
フレンチ等で料理がスプーンに少量添えてある感覚でチョコレートを置くだけですので、実に簡単。
そして手を汚したくない席では有難い演出です。
漆器に添えると和の雰囲気が一層格式高く感じます。
銘々皿と称するもので、茶席で和菓子を添える皿ですが、洋菓子も絶妙に似合います。
この場合はスプーンを外してもオブジェのようなアート作品に見えます。
漆器に懐紙を添えるのも良し。
そのまま添えてチョコレートの色や形を楽しまれるのも有り。
器の選び方次第で見栄えも異なります。
器の使い方、盛り付けには様々な決まり事はございますが、個々のセンスと好みで楽しまれるとよろしいかと思います。
ご自宅で少し贅沢な気分を味わえる方法としてご紹介致しました。
*写真に使われている一部の商品は店頭販売のみとなっております。当店運営サイトでご紹介中の商品も含まれておりますので、よろしければ古美術希、現代和雑貨希それぞれのサイトをご覧下さい。
バレンタイン用の贈り物をお探しの方は店主にお声がけ下さい。
で、本日は『節分』です。
失礼致しました。