2023/09/25 20:35

<人気:過去記事転記>ブログ引っ越しに伴い、人気の記事をこちらに転記致します。年月日不順になります。

本日は少しだけ暖かく感じられる鎌倉観光日和に適した陽気で心地よいです。
さて、この包みは?


昨夜、日本橋から頂戴した「いちご」を店頭にある花見重に詰め替えてみました。
(このまま頂戴したのではございませんよ^^;)


小さな三段重の模様は桜の木が金蒔絵で描かれております。
そこに旬を迎える苺をギッシリと詰め込みました。
上段には取分け用小皿と季節を演出させる桜の皮から作られた和フォークを備え付けて見ました。
*和フォークは店主私物の為、非売品です。


このように小皿に取分けて1粒の味を存分味わうのは如何でしょうか?
(こちら1粒相当なお値段すると思います。。。有難うございます)


紅茶等を耐熱ガラスの器に注ぎますと漆と木と硝子のバランスがそれぞれ引き立て役となります。
ポイントは金蒔絵がさりげなく見える所がお洒落な雰囲気を醸し出しますので、あまり全体的に色柄を合わせない方がシンプルにまとまります。


お重の内側が朱塗りですので、漆の朱色と苺の新鮮な赤が調和し目を楽しませてくれます。
そして、こちらも漆器の取皿へ苺を取分けますと、鮮やかな苺の色が際立つ演出です。
お重の内側が黒でも同じような効果が得られるかと思いますが、小皿に取り分けてから改めて苺の色を感じて頂く為の演出としてお考えください。
とても綺麗に引き立つ色の効果を感じるはずです。


今回、ご紹介中のお重は観音開きの保存箱に2つセットで備え付けられているもので小皿も揃いです。
ご覧いただいている写真は桜ですが、こちら各面に季節の花が蒔絵で描かれております。
非常に洒落た重箱です。
お重と云うと正月に御節を詰めるイメージが定着しておりますが江戸時代には花見重と申して名の通り、花見とする時に使用する御重があり、徳利も備え付けられている贅を尽くした重箱セットが存在します。

当店でも入荷しては、お客様の元に即座に納まる人気の花見重ですが、今回のものは時代が少し若くなり明治期のもので主にヨーロッパに輸出が盛んに行われていた時代の漆器です。
時代を見分け方は色艶、形状等、ポイントは色々ございます。

店頭で江戸期のものと明治期のものを照らし合わせて頂けましたら御納得行かれるかと存じ上げます。

そろそろお花見の季節到来(ま〜だ早いですかね?)
今日のような暖かい日差しの日中には、わざわざお弁当を作って!というのも面倒な方はフルーツやサンドイッチ等を入れてお重を活用してみてください。

花見重をお持ちの方は是非メンテナンスも含めて楽しんで下さい。

現在、店頭に数点程、お重のご用意ございます。
この機会に是非ご検討ください。

*完売です