2023/09/26 19:06

1971東京生まれ
2009初のパリ旅行でスケッチを始める。
以降ドイツ、デンマーク、ベトナム、ポルトガルなどの旅先でスケッチを重ねる。

(画像クリックでご案内ページが開きます)


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ペン画を基本とした作品のご案内です。

 

以下、ご案内に至るまでを少し掘り下げて文章とさせて頂きます。

お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

 

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美術という概念が生まれる以前より、自国から見た他国の『美』を描写する人物は多くおります。

有名なところで例えますとフィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ(1853-1890/オランダ)が日本の浮世絵を描写した絵画作品はご存じの方も多いかと存じます。



当時の日本に極当たり前として存在した浮世絵。
それらに魅了され描いた作品を日本に生まれ育つ者が「見る」
すると、微妙な違いは分かれど、確実に日本の浮世絵を描いている事を確信するのは今も昔も同じです。

何が違うのか?を言葉で表すのは評論家のする事であり、個々人が「見て感じる」大事な部分の為、省略とします。

そこに見てとれるのは日本の文化(当時は俗世に存在した紙の上に存在する線描きによる版画)に違いはなく、それらを手元に収め「見る」という情報を目から得た後に、画家の肉体を通じて絵筆から生み出されたのが紛れもなく他国から見た日本。

このような作品は世界的にも多く、現代でも美術(art)という概念上では国籍や時代は区分する一方で、生み出す側の自由に委ねられた部分が大半を占めるのが本来あるべき美術という概念であることを希望してのご案内です。

又、非常に興味深い部分を挙げていきますと、江戸時代の日本人は浮世絵を見ては美しいと感じながらも浮世絵のあり方を当たり前のものと把握し、それが器を包む現代の新聞紙のような役割として他国に渡った時に、器を包んだ紙を広げ「浮世絵の美」に遭遇し、これはなんぞや?という驚きと共に浮世絵が広がったというお話もございます。

現代を生きる我々も同じく、現在フランス在住の方であれば石やレンガで作られた建築物が日常風景であり、木本氏のように訪れた際に見て感じ取ったフランスがフランスであり、フランス在住の方からすると木本氏の描くフランスの風景を見たら「このように目に映るものか」と思われるはずです。

日本人として生まれ育った木本氏のスケッチを見ていくうちに、彼は時として言葉を用いて作品の案内をされております。

それは画上での思い出だったり、時として空想である部分に大いなる価値を見出しました。


パリの店はショップフロントが個性的で素敵。
歩いているだけでも楽しいものです。
空想のカフェを描いてみました。
<木本氏ご本人による文より>

写真と絵の存在を対立するように宣べる方も多く存在する中で、抽象画・具象画の分岐点となった20世紀を経て、21世紀には美術・artという枠組みが無法の如く存在しているのが事実であり、それの良し悪しは今後生まれる人間に委ねられるのが歴史の常であります。

難しくご案内しておりますが、木本氏ご本人に上記のような考え・思想は存在しない事を初めに確認させて頂き、その上でご案内させて頂く運びとなりました。

 

むしろ笑って「飾ってもらえるなら嬉しいです」とお応えになられるお人柄です。

 


製図を基準とする建築に長けた才能と技術を持ち合わせた木本氏のスケッチ画は、空いた時間に描かれたと聞いております。

 

肩の力を抜いた画である部分が非常に豊かな時間を過ごす空間に適していると判断しました。

木本氏のペン画からはご自身の欲は感じられず、むしろ楽しみながら制作する姿を思い浮かべると共に、時に空想から絵として存在するカフェやショップ等は、それぞれの国の建築(歴史)を把握した上で描かれております。

 

国境を無として人間の目が把握した瞬間に存在する風景画。

 

言葉にしてしまえば、そのような人間の愚かな区分をも帳消しにされた豊かな作品であると申し上げます。

 

きっと皆様方の日々の生活に寄り添う心温まる作品です。

建築を把握された方が描く作品ですから基準が「生活」

 

日常空間の延長線上に存在する小さな他国の風景。

堅苦しい文章となりましたが、一部の美術評論家にも向けてご案内させて頂いております。
 

額装を本人監修の元で進めております。

 

絵画作品は飾るに適したものと芸術として存在する日常生活には不向きなものが実際はあると当方は考えております。

 

木本氏の作品は実にラフに捉えて、現代の様々な事情から封鎖された現実に寄り添う優しい存在となります。

 

掛け軸を飾る床の間の減少に伴い「絵」を飾る文化はそれ程根付いておりません。

額装を壁にかける文化は日本国内においては、まだ近代の時代が今です。

絵画を取り扱う人間は「絵(額装)は一つの窓」とも申されます。

それは実際に生活の中に取り入れた方がご理解される部分で、古美術品を実際に手に取り、日常で使った時に「わかる」感覚と似ております。


リビングや寝室、玄関や仕事場に。

 

昔訪れた風景を身近に。

 

これから訪れてみたい風景を生活の中に。

 

「わ〜素敵」と瞬時に思われた風景をお手元に。

 

ご案内スタート段階ではフランスの街中を中心にアップさせて頂きます。

 

様々な国の空気を皆様にお届けできるよう務めさせて頂きます。

 


詳細は、それぞれの作品ページでご覧下さい。

*追記*

当方、実際にフランス(ヨーロッパ)は訪れた事がございますが、非常に街中の空気をうまく捉えた画作です。

実際のルーブル美術館やシャンゼリゼ通りの賑わいも作品から感じ取れる心弾む作品が多数ございます。


アール・ヌーヴォー発祥の地 フランス

日本の唐草紋様

*唐草紋様は仏教伝来と共に日本へ






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