2023/09/26 19:45

店頭でポンポンに興味を持たれる方と、カニに興味津々の方が相変わらず多いです^^笑
ポンポンの中身は粉です。
もっと詳しく申しますと、砥石から出た粉を集めたものが中に包まれております。
刃にポンポンとすると粉が舞います。
正しくは「打ち粉」と称します。

カニは刀剣用具ではございません。
こちらは茶道具で柄杓を置いたり、カニを数体組み合わせて蓋置に用いられます。
床の間の掛け軸の前に季節の置物として添えられる方もおります。

当店はメダカ脱走防止の見張り役です。

打ち粉の手前にある金の金槌のような物は、目釘(めくぎ)を抜く際に使用します。
目釘抜きと称します。

釘とは柄にある穴に差し込まれている竹の事をいいます。
目釘で刀の刃は固定されております。

「釘をさす」と云うのは、この目釘からきており、二進も三進(にっちもさっち)もいかない・ビクともしない状況で使われる日本語ですが、刀剣の目釘が元です。

おまけ

前の記事でも触れましたが、写真によくトクサ(木賊)を好んで添える店主だな〜とお思いの方も多いでしょう。

トクサは刀剣の砥石を販売される店舗でしたら必ず置いてあります。

刀剣に限らず、陶磁器の修復も同じく、磨きの段階で使用するのがトクサです。
表面がギザギザとしており、上の写真のように青々した状態では使用しませんが、枯れた状態の物を使用します。

画像用意しました。
大人の夏休みの自由研究に提出する場も無いとは思いますが、小学生の方々には、ご参考程度にご拝読ください。

(何かモノづくりのヒントになると嬉しいです)
こちらは花壇のもので枯れ過ぎてはおりますが、このように水分が抜けた状態にしてから使える形に整えます。


節(ふし)はカットします。
ハサミで簡単に切れます。
赤いラインがカットした部分です。


中が空洞になっているので、横からハサミを入れて開きます。


水分が抜け過ぎて割れてしまいました^^;ごめんなさい。

本来でしたら、四角の状態になります。
これを水につけてふやかせます(水を吸わせて柔らかくします)

すると、今でいう「ヤスリ」の状態になります。

刀剣の研ぎは一般ではないので、皆様のご参考になるとしましたら、趣味で金継ぎをされる方は一度お試し下さい。

花壇の掃除を今朝、汗だくでしたので、現在は枯れたトクサは少ないですが、挑戦したい方はご来店時に(又は、ご注文の際)お声がけ下さい。状態の良いものがございましたら同封します。

一応、刀剣用具屋では上のように枯れた状態で袋詰めになったものが販売されております。

今は紙ヤスリもありますが、古の方法を試したい方は、この夏、お試し下さい。

*こ〜いう記事を書くので「お婆ちゃんがやっている店」だと思ってご来店される方もおりますが、お婆ちゃんまでには、もう少しお時間下さい。その手前です^^;しかし、中身は明治生まれから受け継いだ「どこで使おう?」と云う知恵が伝授(インストール)されておりますので、何かございましたら引き出してみて下さい。

夏休みの自由研究に悩む小学生、今年は自力で頑張ってね〜♪
あの泣き顔が見られない夏は残念ですが、宿題早めにやって下さい。
今年は希おばちゃん手伝えません。