2023/09/25 13:16

<人気:過去記事転記>ブログ引っ越しに伴い、人気の記事をこちらに転記致します。年月日不順になります。


伊万里染付ベロ藍

本日は1800年代初期頃から日本国内で盛んに作られたコバルトブルーの器で御案内申し上げます。

写真の器は共に伊万里焼です。


こちらの蓋物碗の方が、大鉢より時代は古いものです。

江戸時代、当時の方々は、きっと鮮やかな色彩に驚かれた事でしょう。

今も昔も新しい物好きの島国日本。

コバルトブルーを使ったものは、器だけに留まらず浮世絵にも見られます。

磁器が登場したのが1600年代初期頃として、1700年代後期までは皆様が良くご存知の渋い呉須の色を用いて磁器が国内に浸透しました。

そこに急に現れた目にも鮮やかな「青」

想像してみて下さい。
その驚きは現代の我々が海外からもたらされた新しいもの(今では情報も含)との出会いと同じぐらいの衝撃、むしろ、現代人よりも衝撃は大きかったと思われます。

作る側としても、それまで呉須は貴重な材料とされており、献上する先の財力に応じて呉須の使用度も異なったと言われておりますので、そこに写真のような鮮明な「青」と、器全体を包み込むように描かれた紋様、そして、その呉須の使用量が許されたのは衝撃だった事でしょう。

作り手と使う側が共に器への向き合い方を考えるきっかけになった瞬間かと想像しております。


そんな器にクロワッサン投入です。


蓋にティースプーンを添えて、珈琲用にご使用になられた場合の参考にして下さい。

蓋物碗は基本的に煮物碗として作られました。

当時は電子レンジなどありませんので保温効果優先で作られております。

又、この蓋に関しては、今でも海外の方々から珍しいとされており、考えてみますと蓋を開けて食事をする文化を持つ国は限られていることがわかります。

日本人は弁当箱で蓋には馴染みがあり、幼少期から極当たり前のように蓋を開けておりますが、このような国は数える程であるのが現実です。

当店は開業当初から蓋物碗には力を入れておりますが、理由として、実際に作るのが難しいのが「蓋」であり、受ける側の器のサイズに合わせて作られるのですが、やきものは土の段階と素焼の段階では大きさが縮小し、更に絵付けを施し釉をかけて焼き締めますと更に小さく縮みます。

やきものの基本ですが、実際に作られた事がない方も多い時代となりましたので、敢えて、本日は書かせて頂きました。


単に「可愛い」や「美しい」、「綺麗」という感想のみでも構わないとは思います。

しかし、実際に使って行きますと愛着が湧き、今作られている器とは何か違うぞ?と感じる時は必ずございます。

これは、いくら言葉で説明をしても伝わらない感触であったり、口当たりだったりするのが面白いところで、所有しないとわからないと言いますと、売りたいからですか?とからかわれる方もおりますが、所有された方からは「使って初めてわかりました」と、御挨拶頂き、長いお付き合いとなるのですが‥‥‥当店は無理に御購入はすすめません。

本日ご紹介の器をアップ致しました。

*伊万里染付ベロ藍変形大鉢完売


伊万里染付蓋物碗5客



御興味ございましたら年間を通じて使える器です。ご検討下さい。